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茶業関係者が一般向けに茶歌舞伎を開催すべき5つの理由

先ずいやらしいタイトルにしてしまったことをお許しください。
さて、先日地元熊本県で開催した茶歌舞伎での気付きを特に同業のかたへお伝えしたくペンを走らせております。

茶歌舞伎とはいわば利き茶のことで、現在でも闘茶会として受け継がれ残っておりますが、私が開催したものは独自のルールであり、茶歌舞伎を100%踏襲したものではないことを先に書いておきます。
茶歌舞伎の名を借りた理由は、闘茶とするよりもなんだか美しいから。それだけ。

私が出題した内容は
七種の茶葉を見分けそのうち5種を判別する外観テストと、5種の茶を飲んでそのうち3種を利き分ける内質のテストでした。

①茶農家さんが違うと同品種でも味が異なる

よく、「やぶきたは〜」と品種で一括りにして語りがちだが、実際には作り手が違うと味も違うものだ。
このことを知っていただきたかったので、4名の生産家のやぶきたを取り揃えて出題した。
産地で「〇〇県のお茶は〜」と一括りにするのも然り。

②お茶はいろんな形状がある

大まかなところで主に煎茶と玉緑茶二つの形状があることを知ってもらいたかったので、極端な上煎茶を用意し比べて見せることで違いを理解しやすい。

③製造年が違うと同型同種でも味も異なる

毎年同じお茶ができるなら苦労しない。
「去年のと違う」とお客様からたまにお叱りを受けることがあったが、農作物は人間の力では思い通りにならないものだと認識して欲しい。
主にシングルオリジンだと去年と味が違うのが前提。

④荒茶とはなんぞや?

これも知っておいていただきたい。
製茶問屋が荒茶を仕上げることによってより個性的なお茶が誕生する。

⑤茶歌舞伎にて高得点を取得するには茶を勉強するしかない

そうなんです。
例えお遊びといっても競技なので更なる高得点を目指したいのが人間。
そこに賞品が発生するのであれば、一生懸命勉強し賞品を総ナメしたいわけで...

まぁ他にも細かい事を言えばいろいろとありますが、このように茶歌舞伎を開催するだけで

お茶への理解が一気に深まる

そんな茶歌舞伎は最強なのです。
茶業関係者は一般向けの茶歌舞伎をどんどん開催しましょう!!
もちろんソーシャルディスタンスに配慮しながらですね。

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