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大人になってから「クマのプーさん」を観ることのススメ。名言だらけでした。

‘’僕は僕でいちゃいけないの?‘’
‘’生きたい場所は向こうから来てくれるよ‘’
‘’時にはじっと待つことも必要なんだ‘’
‘’大切な人ならなぜ一緒にいないの?‘’
‘’風船を持ってると僕は幸せなんだ‘’

これって誰の言葉だと思いますか?

くまのプーさんです。

これ、映画「プーと大人になった僕」のなかでプーさんが言っている言葉なんです。
プーさんの仲間達と共に子供時代を過ごしたクリストファー・ロビンという男の子が大人になり、責任に潰されそうになっている時にプーさんたちと再会するという物語です。

大人になるにつれて身につけていく常識や、抱えなければいけない責任を果たすことに必死になり忘れていってしまうものがあります。
そして、忘れていることも忘れて、大人になって賢くなったように思い込んでいるのが‘’大人‘’だと思ってしまいがちです。

大人になったクリストファー・ロビンにプーさんは純粋に色々と質問します。
諭すように言うのでもなく、ただ純粋に疑問や分からないことを聞きます。
それは全て子供の頃にクリストファー・ロビンがプーさんたちに教えてあげていたことなんだそうです。

君は君のままでいいんだよ。
大切な人とは一緒にいるんだ。
待っていれば向こうから来るんだよ。
僕はこれを持っていると幸せなんだ。
僕はこれをしていると幸せなんだ。
僕は君といると幸せなんだ。
君が必要なんだ。
どこへでも一緒に行くんだ。

こうやって子供時代を共に過ごした仲間が、それを忘れて‘’そんなことは子供の頃の話だろ、もう違うんだよ‘’なんて批判しているような大人になった自分に会いに来てくれる、そんなイメージでしょうか。

実はこの映画を観る数ヶ月前、自分を見つめ直すような出来事があり結構沈んでいました。
出来事だけを見れば自分には一切非がなくても、もしかしたら自分のどこかに原因があるのではとかなり深いところまで自分の内面を見つめ、分かったことがありました。
私は必要以上に人の目を気にしたり常識や世間体を優先するあまり、自分を自分でがんじがらめにしていました。
損得勘定が働いて本音を言えなかったり保身に走ったり、ある程度は仕方がないにしても、結局そういう生き方が招いたことではないかと思ったのです。

大人になったクリストファー・ロビンは自分でした。
気づかないうちに本当に大切にしたいものを履き違え、これが‘’正解‘’なんだと確信だけ大きくなっているような自分だったのです。

クリストファー・ロビンに会いに来たプーさんはそんな私のところにも来てくれたのです。
きっと、現代社会に生きる世界中の人のところにプーさんは現れてくれるのではないでしょうか。

‘’子供の頃に君が言ってたことだよ‘’
と赤い風船を嬉しそうに持ちながら。

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