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サッカー指導者育成論 #1

Guten Tag !!

ドイツのHirotoです。

本日は育成年代についてのお話です。

今回は筆者がアメリカ、ロンドン、ドイツで育成年代の指導に携わってきた経験を元にお伝えできたらと思います。

まずはじめに育成年代において根本的に考えないといけない事は指導者の捉え方や考え方は今後選手のサッカー観に直結するので非常に大事になるという事を認識する事。

育成年代において指導者の根本的な捉え方や考え方は今後の選手のサッカー観に直結するので非常に重要になります。
育成年代はサッカーを続けていく上で非常に重要なカテゴリーになる事を自覚する事。
指導者が持っているサッカーの知識を存分に伝える事。
大人、子供と考えるのではなく、一人のサッカー選手として接する事。
指導受ける側は成長する過程の最初の場だったり次のステップへ向かう選手だったりする。
その指針となるのが育成年代で出会った指導者になる。
なので教える選手の今後のサッカー人生を背負うくらいの覚悟を持って育成年代を指導してほしい。

育成年代は非常に重要なカテゴリーで日本で言うとゴールデンエイジと呼ばれたりします。
サッカー能力も身体能力も急激に成長したり、吸収が早かったりするフェーズでもある。

そのフェーズでどのような指導、成長を促せるかが指導者の腕の見せ所になる。
この部分は育成年代を指導する上で非常に指導者として魅力的で楽しい部分だと私は思う。

そして本当に大事な事は指導者の持っている知識は思う存分に選手に伝える事。
これは本当に大事。

たまに日本の指導者や若い指導者を目指している方からどのような指導法がいいのか等質問を受けます。
その時に僕がいつも伝えているのは自分の持っている知識は選手に伝えるべき。
学年は関係なく、サッカーの根本は変わらないのでサッカーの知識は若いうちから選手にどんどん伝えていくべきと考えます。

それによってそこから派生して細かい事だったりは後々選手が違う角度から物事を捉えられるようになったら伝えればいい。
なので基本的には伝えていく事。

そして日本と海外で違うのは選手と指導者の関係性。
大人対子供として捉えるのではなくて、1人のサッカー選手と1人の指導者、サッカーに関わるものの1対1として対等に接している事。
そのような形で物事のコミュニケーションをとる。
指導者は練習メニューを与えて、選手は100%で答える。

ドイツで衝撃だったのは、選手が練習中にバンバン質問してくる。
それに対して全て答えます。
どのような意味があるのか、今回はどのシチュエーションを想定しているのか、違う想定もある事など全て伝える。
聞かれたことに対して答える。

これは文化的なものがあると感じる。
日本では指導者と指導を受ける側と距離ができてしまっていると思う。
その分コミュニケーションが一方通行になることが多い。

ドイツは普通の家族を見ても、両親が子供に対して子供扱いしない。
一人の人間として接している。
そう言うところがサッカーにも出てるのかなと思う。

トライさせて失敗を繰り返して学ばせる事。その余裕を指導者が持つ事。
否定をするのではなく選択肢を広げさせてあげられるような指導をする事。
プレーや現象には常に理由があり、根拠があります。『なぜ、そのようなプレーが必要か?なぜそのような状況になったのか?』を説明できる事が大事です。
ただ単に時間を割くような努力をすればいいわけではなく努力のベクトルを間違えない事。
トライさせて何度も失敗させて学ばせること。
例えば一発でボールを撮りに行って簡単に抜かれた時、どのように指導するのか。
何度も失敗できるのが育成年代。
その時にどのように指導できるか。
選択肢が増えるような指導ができるのか。

選手自身が自分で判断していくために選択肢を与える。
サッカーは同じ場面がないくらい様々なシチュエーションが起きるのでそれに対応できるかなと思う。

指導者としてすごい大事な事は
プレーの現象には常に理由があって根拠があります。
なのでその場面、場面での指導者が選手に対して説明できる事。
ここで説明できないと選手からは

育成年代でこれを説明できると今後の成長曲線が変わると思う。

指導する上で練習メニューを作るときはどのシチュエーションで何を想定したものなのかを考えながら作る事でフィードバックできる

日本では努力がよしとするがただすればいいわけではない。
努力は大事。
でも努力するベクトルを正しい方向に向けてあげる事。
育成年代の指導者はそのベクトルをしっかり正しい方向に向けさせて、その上で努力をさせてあげる事。
必ずしも努力したら成功するわけではないけれど、そのほうが努力が実を結ぶ可能性は上がる。

Youtubeにも育成年代について話しているので是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=y8yxWKCGdWo

Tschüss !!

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