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コロナ明けの旅先に能登を全力でお勧めしたい話

あなたのココロのスキマ♡ライカと写真でお埋めします、hirotographerです。

能登がどこにあるか、みなさんご存知だろうか。
石川県の先、三方を海に囲まれた陸の孤島で金沢からでも車で2時間ほどかかる非常に辺鄙な場所だ。
正直私も以前は、小学校のときにおとなしいアキヒロくんがクリスマス会で
「それどこで買ったの?」
「能登(ノートを指さす)」
という渾身の一発ギャグにより摩擦係数µ=ゼロで滑り倒したという悲しい記憶しかなく、「日本にはいろんなところがあるんだなぁ(遠い目)」という感想しかなかった。

そこにここ10年ほど通いつめ、まさかみなさんに最もお勧めしたい旅先No.1として挙げ連ねることになるとは1mmも(ノートの罫線でいうなら7mmほども)思わなかったのである。

金沢とは違う独特の文化が育ち、海の幸山の幸に恵まれた食も豊かで風光明美、素敵な宿もあるので一度行ったらきっとファンになることを断言しよう。せっかくなので今回は2年前の夏の写真を中心にご紹介したいと思う。

能登へのアクセス

東京から能登へのアクセスは
1.金沢からレンタカー
2.飛行機で羽田から能登空港へ向かう
のほぼ二択だ。最初のうちは金沢経由で行っていたものの、断然お勧めしたいのは2.の飛行機だ。立山連峰を越え、富山湾を覗き込み、能登半島の山間の道を見下ろしながら着陸する流れはとてもフォトジェニック。毎回航路は異なるものの写真のように立体感を持った木々が目に迫ってくる。

さらに、飛行機で能登空港に行くと、宿の割引が受けられたり、レンタカー利用でさらにキャッシュバックがあったりと助成金が手厚い!!めちゃくちゃお得だ。そのあたりはまた紹介したいと思う。

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飯がとにかく旨い

10年通い詰めた私でも最初のご飯は毎回迷うところだ。寿司や能登丼、イタリアン、フレンチなどで豊富に獲れる魚介類を楽しめるし、幻の能登牛なんかも捨てがたい。輪島に行くもよし、七尾に行くもよし。珠洲だと「のんち」七尾だと「はた坊」といううどんが最高に旨い。ちなみに「はた坊」の店主は元クリスタル・キングのベースということを知ってYouはShockだったことをここに記しておく。

季節によっては輪島でフグも食べれるし、のどぐろやアワビや牡蠣も最高。春には山菜、秋にはマツタケも採れて、猪などのジビエもあるという充実ぶり。
個人的にはキジハタ(この地方では「なめらばちめ」と呼ばれる)も捨てがたいところである。なお、どうしても美味しい状態で食べたいので写真のクオリティが他と比べてやや落ちる点については許してほしい。黙って食え。

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ちなみにジェラート国際コンクールで入賞した「マルガージェラート」も忘れずに立ち寄ってほしい場所だ。ふるさと納税でもオーダーはできるが現地で3段に乗せて食べるジェラートは格別である。

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季節の風景を愛でる

6-7月であれば、平等寺の紫陽花が美しい。都会と比べると人も非常に少なく、ひっそりと季節の花を楽しめる。花手水もきれいに飾られており、独り占め状態で贅沢な気分。
もちろん、桜や菜の花、サルビア、霧島ツツジなどが能登近郊で楽しめる・・・がなかなかタイミングが難しく、撮れていないので今後に乞うご期待。

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これは秋だが、見附島などフォトジェニックな場所もいくつか存在する。冬は冬で波の花が見れたり、目にも充実した旅になることを約束しよう。

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ギャラリーと能登の珠洲焼、輪島塗の魅力

いつも必ず立ち寄る「Gallery 舟あそび」に今回もお邪魔した。古民家を利用した食器や花器、焼き物を中心とギャラリーで素敵な作品たちでいつも溢れている。今回は1枚目の写真の水差しを持ち帰ったが、能登には元々珠洲焼という平安時代末期から室町時代後期にかけて生産されたやきものがある。一度途絶えたものの復興し、写真にはないが今もその素朴で力強い美しさをこのギャラリーでも放っている。
https://f-asobi.com

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ギャラリーで撮影した珠洲焼きの写真がなかったので自宅のものがこちら。
念のためだけど果物はデコポン。

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廃線のノスタルジーに浸る

能登には昔、能登線という30駅、60kmほどの単線があった。2005年4月1日に廃線となっているが、一部は奥能登芸術祭のアートとして再利用されていたり、この鵜飼駅のようにカフェとしてリノベーションされているような場所もある。使われなくなった廃線の醸し出すノスタルジーも能登魅力の一つだと思っている。それぞれの駅ごとに異なる魅力があるので是非自らの足で確かめて欲しい。

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切子と祭りの魔力

2年前の夏に能登入りしたのはちょうど恋路海岸の火祭りの日だった。
祭りは夜に本番を迎えるが昼〜夕方の雰囲気も情緒に溢れている。

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祭りのいわれ(「能登名跡志」より)
毎夜会っていた多田の里の女と木郎の里の男。男は磯伝いにたどり、女は月の出ない夜には岩の端でかがり火をたいて待っていた。ところが他に横恋慕する男がいて、女を縛り、かがり火は所を変えて焚いたので、会いに来た男はあやまって磯の深みに沈んで死んだ。女も後を追って投身した。恋人同士の霊を慰めるため、村人がこぞって浜辺にかがり火を焚いたのが始まりとされている。 

一度宿に戻り早めの食事をとってから再度恋路に向かうとそこには火祭りの名に恥じない光景があった。切子(山車)をかついで勢いよく海に入る人々、時に切子はぶつかり合いやがてその頭上で花火が爆ぜる。水中に鎮座した切子の周りを松明がぐるぐるとめぐるとを次第に勢いよく燃え上がり、夏の夜空を赤々と焦がした。最後は新元号の「令和」の篝火が掲げられ、クライマックス。他所者ではあるものの思わず見入ってしまうような激しく、魅力的な祭りだった。ちなみに能登にはあばれ祭りと呼ばれる県の無形民俗文化財にも指定された独自の祭りがある。こちらも火の粉をかぶりながら鑑賞することになる非常に激しい祭りだ。コロナ禍の影響もあり、まだ見物できていないもののいつか必ず!と狙っている。その際はまたnoteでみなさんにお伝えできたらと思う。

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コロナ明けの狙い目はアート

ワクチン接種が進みつつある今、お勧めしたいのは奥能登芸術祭2020+だ。2020年から延期となり今年2021年開催となったがいわゆるトリエンナーレ形式3年ごとに行われ、以下の写真にあるような2017年作品の公開も実施されるはず。
古民家やかつての小学校、駅舎などを活かした展示が面白いので是非これを機に能登に遊びにいってもらえたら嬉しい。

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まとめ


というわけでこれでも能登の魅力を10分の1もお伝えできていないもののでまた書きますがまとめです。

・飯が旨い
・四季折々の風景が美しい
・食器や漆器のギャラリーが素敵
・祭りが最高
・アートは爆発だ!

というわけで最後までお読みいただきありがとうございます。これからも撮影や旅に関するnoteを定期的に発信していく予定です。興味を持っていただけたり、少しでもココロのスキマ♡埋まったな♡→❤️、と思ったら、フォロー、いいね、頂けると嬉しいです。
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