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【推し短歌】氷川誠 ―『仮面ライダーアギト』より―




はじめに

 以前から私の記事を読んでくださっているあなたはお久しぶりです。。この記事が私とのファーストコンタクトだというあなたは初めまして。中山翼飛です。

 『#推し短歌』という募集がしばらく前から開催されていましたが、これに応募してみようと思いつつ後回しになっていました。

 『#推し短歌』で検索したところ、その短歌を投稿したnoterさん=推し活をしている人目線での作品が多いように感じました。完全に主観です。

 そこで、キャラ目線での短歌を作ってみようと思い、この記事を書いている次第です。どうせなら締切までにいくつか作りたいです。

 マイナー作品のマイナーキャラが多いとは思いますが、お付き合いいただけると幸いです。




推し短歌


豆腐すら 箸で掴めぬ 指なれど
 神に歯向かう 弾なら撃てる
   
 


解説(ネタバレ注意)

 『仮面ライダーアギト』に登場する氷川ひかわまこと

 彼は警視庁所属の天才科学者・小沢おざわ澄子すみこが開発した強化ユニットを装着し、銃撃戦を得意とする仮面ライダーG3として戦います。

 氷川さんは真面目で優しくて努力家、それでいて正義感も強い生粋の警察官です。おまけに何度負けても決して逃げずに立ち向かう精神力もあります。ですが非常に不器用。

 G3からG3-Xへとパワーアップした際、氷川さんは小沢さんが設計したハイスペックすぎるユニットについていけません。

 不器用すぎるが故に力み走ってしまい、G3-Xに搭載された戦闘補助AIを使いこなせないのです。

 小沢さんに「豆腐を掴めるぐらい力を抜きなさい」と指示され、クソ真面目な氷川さんは料理好きな仮面ライダーアギト=津上つがみ翔一しょういちの家を訪ねました。目的はもちろん豆腐を使わせてもらうためです。

 翔一くんは豆腐を用意しますが、氷川さんは箸で豆腐を両断してしまいます。何度やっても掴むことができません。天然畜生な翔一くんにニコニコ顔で煽られ、氷川さんはムキになります。それでもやはり失敗します。

 落ち込む氷川さんでしたが、G3-Xを使いこなそうと努力を続けました。

 小沢さんは「自分が開発した最高の戦力のどこに不備があるのか」と氷川さんを責めますが、彼の努力を知って天才科学者のプライドを捨て去ります。G3-XのAIをスペックダウンしたのです。

 その結果氷川さんはG3-Xを使いこなし、敗北続きだったパワーアップ前が嘘のように勝利を重ねていきます。

 氷川さんや翔一くんが戦っているのは、アンノウンと呼ばれる未知の生命体。その正体は天使であり、人間を滅ぼすことを決めた神の指示で人々を襲っていました。

 翔一くんやこの作品に登場する他の仮面ライダー達は、『アギトの力』と呼ばれる太古の時代に神から離反した天使が人間に授けた力で変身します。

 ですが、氷川さんは純粋な人間の科学力で変身するライダーです。

 そのため神の使いである上級アンノウン達はG3-Xを見下しますが、氷川さんは最終決戦で二体の上級天使を相手に一人で互角に立ち回りました。

「お前は何者だ!?」

 狼狽える天使に対し、氷川さんは敢然と言い放ちます。

「ただの人間だ!」

 氷川さんの奮戦もあり、やがてライダー達が集結して全ての天使を倒したことで、神は人類滅亡を諦めます。

 箸で豆腐を掴むことすらできないけど、相手が強くても決して逃げずに立ち向かい続け、ついには神の意志すら跳ね返して世界を救った『ただの人間』氷川誠。彼は『仮面ライダーアギト』においての私の推しです。



 今回の記事は以上です。最後まで読んでくださりありがとうございました。

 また何かの作品を通じてお会いしましょう。


PS

 駆け出し時代の要潤さんの成長を感じられるのも、氷川さんの魅力です。

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