#60 問責決議
保釈が決まる4日前、
市議会は、市長である私に対して"問責決議"を行いました。
その内容は、全員賛成ではなく、賛否が大きく割れました。
賛成する議員の多くは、新聞の断片的な情報を前提にしているようでした。裁判所に足を運んで、事実を確認しようとされる議員は限られていました。
>>>>>>>>>>
"藤井浩人市長の進退に係る真意について"
議会から届いた書面に対して私は、留置場の牢屋の中で、膝を突き、ノートを床に置きながら返信を書きました。(以下全文、長いので読み飛ばしていただいても構いません)
引用したブログにも書かれている通り、当時の新聞記事には
"藤井市長が自ら辞職しない場合には、『8月19日開会の定例会に、辞職勧告決議案や問責決議案を提案できるよう調整したい』との考えを、報告会の場で他の市議たちに示したことを明らかにした"
と報じられていました。
保釈が決まる4日前の8月19日に"問責決議"が議決されました。この問責決議の提出には、各会派から質疑や反対意見があり、16名の議員のうち、2名は欠席、9名が賛成、5名が反対という結果になりました。
問責決議を一部抜粋すると、
という内容でした。
議決とは、議員による多数決の決定のこと。議員は市民の代表です。実際に市議を経験した立場としても、その議決は真摯に受け止めなければならないと考えていました。
しかし、本音としては、この世間的にも不可解な事件に対して共に戦っていただきたい気持ちでした。議会から、捜査機関や裁判所に対して"逮捕や起訴に至った経緯についての説明を求める"ような声明を出してもらえたら。そんな期待もありました。
特に驚いたことは、日頃から
"権力の乱用を許さない。何よりも人権尊重"
そんな考えを掲げている議員さんが、捜査機関や裁判所には矛先を向けず、私を一方的に批判することに大変な違和感を覚えました。
実際に、公判が開かれる裁判所に幾度も足を運んでくれた議員さんはわずか数名。裁判所では事件の詳細を事細かに聞けるにもかかわらず、新聞のたった数行を鵜呑みにした意見には辟易としました。
また、メディアの報道がいかに断片的であるかを痛感しました。
残念な現実ではありましたが、これが現実。
私たちの一票の重さを感じました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?