見出し画像

東京住みゲイ、田舎に帰る #67

僕は34歳のゲイです。
西日本の田舎の地域出身で、今は東京に住んでいます。

上京8年目、東京での生活にもすっかり慣れてきた僕ですが
東京に住んでから、更に地元が大好きになったように思います。




僕はいま、地元に3泊4日で帰省しています。
今日は帰省最終日。飛行機の待ち時間にブログを更新しています。

本当にあっという間の4日間でした。




東京とは違う音と匂い
磯の香りや、川のせせらぎ、虫のさえずり
少し車を走らせれば海、川、山、田園風景が広がる
農作業する地元のおっちゃん、おばちゃんたち
聞き心地のいい方言がそこらじゅうで行き交っている




どこにいっても
なんとなくだけどゆっくり時間が流れている感覚があります。



そして東京と違って、地元にいると僕は景色の一部じゃない自分になれる感じがするんですよね。


東京にいると僕一人の存在ってすごくちっぽけに思えるんです。


たくさん人がいて
人で埋め尽くされていて

みんな早足で歩いていて
誰も僕なんかに関心を向けてなくて




だけど、僕はそんな東京が好きです。
そんな無機質で無関心な、そんな東京に居心地のよさを感じています。



だけど、たまにこうやって帰省して
ただぼーっと田舎道を歩いていると


安心するんですよね。



僕が上京を決めた理由はいろいろあるけど上京を決めた当時の僕は、地元にはもう僕の居場所がなくなってしまったと思っていました。


だけど最近では、そうじゃなかったんだと考えるんですよね。


地元に住んでいたときの僕を苦しめていたものの正体は
田舎の環境でも、そこにいる人たちでもなくて
きっと僕自身の偏った価値観や考え方だったんじゃないかと思います。


その当時は、大好きだった地元のことが嫌いになりそうでした。
だけど関東での生活を経て、僕はいかに地元に愛されて育ってきたかということに気付かされることが多かったように思います。




そして帰省するたびに、ちゃんとここには僕の居場所があるのだと実感させられるのです。




34歳。


まだまだ人生先は長いだろうし、これからも僕はいろんなことに悩みながら生きていくんだろうけど
だけど、なにもかもに疲れてしまったときに
僕には僕を受けれてくれる場所がちゃんとあるし、帰れる場所がある。

だから僕は、これからも東京で頑張れる気がする。



そんなふうに思うのです。



3泊4日の帰省。
もっと長く休みをとってゆっくりすればよかったと少し後悔しました。

明日からまた、東京での生活がはじまる。


がんばるぞ。







また帰ってくるね。
いってきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?