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あなたはクロエイシャのペカを知っているか?

友人の親戚イベントに参加してきた。街から1時間ほどで行けるキャンプ場に、キャンピングカーで泊まりに行くから来ないかと前から誘ってくれていた。泊まりは疲れるから、日中だけ遊びに行ってみた。友人夫婦だけかと思っていたら、親戚が30人くらい各地からキャンピングカーで集結しているのを現地で知った。今日は長くなるな。

人によるかもしれないが、休日イベントの詳細などは時間も含めかなりざっくりしていることが多い。休日にリラックスしたり楽しんだりするために集まるんだから、細かく事前連絡したり、いちいちめんどくさい準備を必要以上にするという発想は無くなっていくのかもしれない。確かにみんな気さくな人ばかりで、初対面のよそ者に対しホスピタリティを持って接してくれた。おかげで楽しい時間が過ごせた。

「クロエイシャのペカを知ってる?」
熱々の炭で覆われた鍋を指さして、クロエイシャ、クロエイシャと言ってる。よくよく聞くと、クロアチアのことだった。親戚の中にクロアチア出身の方がいて、クロアチアの伝統的な野外料理を振る舞ってくれるみたいだ。ダッチオーブンのように、鍋の中に肉や野菜を入れて、炭で鍋を覆い数時間蒸し焼きにする。「ペカ」と言ってクロアチアではよく食べるらしい。クロアチアの英語の発音を初めて知った。こんなところでクロアチア料理に出会えるなんて。

アメリカは自分が思っているよりもはるかに多様性に富んだ国だと思う。鍋を囲む面々を見てみると、アメリカ系白人、ヒスパニック、南欧系、そして日本人が混在している。日本にいたときに私生活でこういう経験はしたことがなかった。そういえばさっきから鍋からとてつもなく良い香りが放たれている。数時間蒸された鍋がついに開かれた。

骨付きリブ、鶏肉、じゃがいも、にんじん、パプリカが、具からでた旨味と水分で渾然一体となっている

シンプルな味付けだが具材から出た旨味をたっぷり吸ったじゃがいもが甘くて美味しかった。少し焦げたところも香ばしく、食欲を加速させた。野外で食べるというのも無条件に食事を数段美味しくする効果があるように思う。この食事を振る舞って頂いたクロエイシャ出身のマークさんや、誘ってくれた友人夫婦に感謝。自分の世界が少しまた広がったと思う。

食後はBBQの定番。熱々に焼けたマシュマロをビスケットとチョコでサンドして食べるよう友人からアドバイス。初めての体験。太ったアメリカ人にしちゃうよ!と誰かからヤジが飛んだ。


準備して持っていったチャーシューと煮卵。YouTubeでコウケンテツさんとリュウジさんのいいとこどりをして前日作った。意外と好評で一瞬で無くなった。嬉しかった。30人も来ると聞いていなかった。
キャンプ場。キャンピングカーが大量に来てた。自分の住む街よりも瞬間的には人口が多いかもしれない。

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