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七夕~黒焦げのキノコを棚上げにした

今日は七夕。こっちの気候は日々の変化が少ない。季節感や時間の流れの感覚が違う。もうこんな時期かと焦る。七夕の習慣はこっちには無いけど、棚上げという表現も無いのだろうか。自分のことは棚にあげ、よく他人のことをそこまで指摘できるよな、と言いたくなる場面によく出くわす。

その時なんて言ったらいいんだろう、といつも戸惑う。調べると“The pot calling the kettle black”という諺があるそう。黒焦げの鍋(pot)が同じく黒焦げのやかん(kettle)を「おい、黒焦げ!」と呼ぶ。なるほど。やっぱりそういう表現があるのね。今のところ誰かが使ってるのを聞いたことも無いし、言えるかどうかわからないけど、どっかでチャンスがあれば使ってみたいな。その後冷静な会話を諦めなければならなくなるのは間違いないけど。

春以降ずっとカラッと乾燥した天気が続くが、たまには雲に覆われて一瞬じめっとすることもある。ほんの一瞬だけ。そのチャンスを逃さなかったキノコが道端に生えていた。初めてみた。美味しそう。けど絶対に食べたらダメ。頭の中で黒く焦がして食べられないようにしておこう。「おい、黒焦げ!」の言葉も黒焦げのキノコと一緒にしばらく棚上げにしておこう。

夜空を見上げず、キノコを見下ろしていた、2022年七夕。

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