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きっと成功を掴む未来【第1話】

【登場人物】

主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》


【第1話】最後の学生生活

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《転職活動》
大学4年生の厳しい暑い夏、就職活動に翻弄していた。
卒業を間近に向かえ、これから訪れる社会への扉を一人ひとりが探し始めていた。

佐々木はメーカーを中心に50社にも上る企業へ応募するが、なかなか面接でさえも進むことが出来ない状況が続いていた。

佐々木
『またか・・・』

応募しては、不採用の繰り返しで疲れもピークを迎えていた。
いったいどの会社なら採用をしてくれるのか焦りに代わっていった。

佐々木
『大学時代は経済の勉強ばかりしていたが、経済を生かせる会社をもう一度探してみよう』

佐々木は、改めて企業を探していると一つの企業に目を奪わられた。

佐々木
『金融業か、どんな仕事をするんだろう』

学校では金融について多少学んできたものの、実際どのような業務が待っているのかとても不安であった。

佐々木
『企業への融資って、よくわからないけど応募してみるか』

佐々木は、準備を整え『ジャパンファイナンス』へ応募してみた。
しばらくすると、ジャパンファインナンスからメールが届いた。

ジャパンファイナンス
『この度は弊社への応募ありがとうございます。 佐々木様と一度お会いしお話を伺いたいと思います。 ご都合の良い日程に弊社迄お越しください。 』

佐々木
『な・なんだよ、面接だぁ~・・・』

佐々木は内心ドキドキとしていた。

同じころ、同級生の宮崎もまた佐々木と同様に就職活動で翻弄していた。

宮崎
『なんだ、また不採用か』
『就職なんて出来るのかな? 』

宮崎も就職までの道のりが全く見えない状況だった。

宮崎
『私には、何がむいているんだろぅ』

再度、募集をしている企業を探し始めた。

宮崎
『人の役立つ仕事はないかなぁ~』

改めて就職先の企業を探していると、ひとつの企業が気になった。

宮崎
『保険・・・、これだぁ~』

宮崎もまた、やりがいが沸々と沸き上がっていた。

宮崎
『最後のお願いです。 どうか面接をしてもらえますように・・・』

宮崎は、保険会社のグローバル保険にメールを送った。
しばらくすると、グローバル保険から返信が届いた。

グローバル保険
『宮崎様、この度は弊社への応募ありがとうございます。 是非一度、面接にお越しください。 弊社一同お待ちしております。 』

宮崎
『やったぁ~、一次審査通過』

宮崎もまた、身体の震えが止まらなかった。

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~数日後~

ジャパンファイナンス
『佐々木さん、どうぞお入りください』

佐々木は、ドアをノックし練習した手順で部屋に入った。

佐々木
『佐々木隼人です、宜しくお願い致します』

ジャパンファイナンス
『どうぞ、おかけ下さい』

そこから数回のやり取りが始り、佐々木は緊張しながらも幾度と受け答えをなんとか凌いでいった。

ジャパンファイナンス
『それでは最後の質問です。他社からも内定をもらっていると思いますが、佐々木さんはどちらを選ばれますか』

佐々木は、内心ビックリしてしまった。

佐々木
『勿論、御社で活躍できることを切に願っています』

ジャパンファイナンス
『わかりました、本日はありがとうございました。』

一方、宮崎も面接会場で緊張に包まれていた。

グローバル保険
『宮崎さん、お入りください』

宮崎も模擬面接での記憶を呼び起こし慎重に行動を起こしていた。

宮崎
『宮崎ひとみです、宜しくお願いいたします』

宮崎もまた、20分間の面接のやり取りを順調にこなしていった。

グローバル保険
『本日はこれでおしまいですが、一言ありますか?』

宮崎
『日ごろから誰もが幸せになってほしいと思っていますので、御社での活躍ができる事を願っています』

グローバル保険
『ありがとうございました。後日連絡をさせていただきます』

佐々木と宮崎は、ともに面接が終わった安堵感と面接の合否についての不安感とが入り乱れた状態であった。

~その日の夜~

宮崎が木内に電話をかけていた。

宮崎
『もしもし早苗、就活の調子はどぉ~』

木内
『ご無沙汰~、私の方はアジアパシフィック証券から内定をもらったので、その会社に決めたよ』

宮崎
『そうなんだ、おめでとう!』

木内
『ひとみの方はどうなの?』

宮崎
『私の方は、やっと面接が終わったところよ』
『まだ、採用されるかわからないけど・・・』

木内
『ひとみならきっと合格するよ』
『もう少しだから頑張って!』

宮崎
『早苗、ありがとう』

木内
『落ち着いたら美味しいものでも食べに行こうね』

数日後、グローバル保険から一通のメールが宮崎のもとに届いた。

グローバル保険
『おめでとうございます。弊社への採用が決まりましたのでご案内いたします。従業員一同心よりお待ちしております・・・』

宮崎
『やったぁー、疲れたぁ~』

宮崎は、就職先が決まった事で高揚感を味わっていた。

一方ジャパンファイナンスから連絡が無いまま、佐々木は久しぶりに学校に向かった。

石原
『よぉ!佐々木、仕事決まったか?』

佐々木
『まだ決まってないよ』

石原
『そ~ゕ、落ち着いたら飯でも行かないか?』

佐々木
『お前の方はどうなんだょ?』

石原
『俺は親せきの叔父の会社に行くことにしたよ』

佐々木
『そうなんだ、どんな会社なんだ?』

石原
『日本開発不動産という不動産会社だ』

佐々木
『すげえな、デベロッパー会社かよ』

石原
『小さい会社だよ、叔父さんに頼んで採用してもらったんだ』

佐々木
『そ~か、うらやましいな!中堅会社じゃないか』
『俺が決まったら飯でも行こうぜ!』

石原
『オッケ~、決まったら連絡してくれよ!』

数日後ついに、ジャパンファイナンスから連絡が届いた。

ジャパンファイナンス
『おめでとうございます。佐々木さんの採用が決定しましたのでご報告いたします。一緒に頑張って行きましょう・・・』

佐々木
『やった~! 待ってました。 合格だ~! 』

佐々木もまた人一倍の喜びを噛みしめていました。

~後日~

佐々木は、就職先が決まった事を伝えに学校へ向かった。

佐々木
『先生、就職先が決まりまたぁ~』

別の用事で、学校に来ていた宮崎が先生のそばにいた。

宮崎
『佐々木君、おめでとう! 』

佐々木
『よぉ! 宮崎、来ていたのか! 』
『宮崎の就職先は決まったのか? 』

宮崎
『決まったわよ。 今度友達誘って食事でもしない』

佐々木
『いいね、お祝いしよう! 』

~数日後~

夕方の横浜駅で佐々木と宮崎が友達2人を待っていた。

石原
『遅くなってごめん、よっ宮崎久しぶりだな! 』

木内
『ひとみゴメン、遅くなりました。 』

宮崎
『紹介するね。 同じ大学の商学部の木内早苗さんです』
『私たちと同級生です』

木内
『商学部の木内です。 よろしくね』

石原
『俺は石原、こいつは佐々木。 よろしくね』
『同級生なら話が弾みそうだ、同じ学校だし』

4人はそれそれの方向性について話し合っていた。
その日の4人は、笑顔が満ち溢れており楽しい一時となった。

~ 続く ~







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