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きっと成功を掴む未来【第6話】

【登場人物】
主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》

【第6話】実家からの旅立ち

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《一人暮らし》

仕事も順調に進みだし毎日がとても充実をしていたが、佐々木は現在住んでいる実家から離れる事を決意していた。
どこまで自立できるのか確かめたい考えもあったため前々から一人暮らしの計画を立てていた。

ようやく仕事も慣れてきたため引越しする日を模索していた。

佐々木:
『早く一人暮らしがしたいな!どんな物件があるんだろ・・・』

数日前から佐々木は一人暮らしを妄想しながら間取りの事で悩んでいた。

ネイバー不動産:
『佐々木さん、どんなお部屋がご希望ですか?』

佐々木:
広くてお洒落なお部屋を探しています

ネイバー不動産:
『そうですか、数件のお部屋を探してみますね』

幾度と不動産屋とのやり取りを繰り返したが今一つ決めてがなかった。

~数日後~
再び不動産屋に電話をかけてみることにした。

佐々木:
『もしもし、佐々木ですけど物件の相談で明日お邪魔しても良いですか!?』

ネイバー不動産:
『わかりました、新しい物件が出てきましたのでいくつか準備をしておきますね!』

~次の日~
佐々木は朝早くから緊張と高揚感が交差し合いとても気合が入っていた。

佐々木:
『こんにちは、本日は宜しくお願いいたします』

ネイバー不動産:
『いらっしゃい、いくつか物件を用意したので見に行きましょう!』

佐々木はネイバー不動産が所有する車に乗り込み、1件目の物件に向かった。

ネイバー不動産:
『到着しました、ここは最寄駅から徒歩15分のところに位置します』

佐々木:
『随分、閑静な住宅地ですね』

ネイバー不動産:
『築30年のアパートになります。お部屋は2階の角部屋になります』

佐々木はお洒落なマンションを想像していたため多少落胆気味であった。
ガラ~ンとした部屋を一望するがあまり乗り気ではなかった。

ネイバー不動産:
『どうですか?住宅街なので静かに暮らせると思いますよ!』

佐々木:
『次の物件に案内をしていただけますか』

佐々木は1件目の物件が気に入らなかったため、すぐさまネイバー不動産が所有する車に乗り込んだ。

ネイバー不動産:
『この物件は築5年のマンションですが、最寄り駅から徒歩10分位です』
『中に入ってみましょう!』

佐々木:
『エレベーターがありますね』

ネイバー不動産:
『お部屋は5階の502号室になります』

部屋の中に入ると先ほどのテンションとは違っていた。

佐々木:
『スゲェー、洗面台やトイレも綺麗ですね』

ネイバー不動産:
『比較的新しい物件なので今風の作りになっていますね』
『キッチンもしっかりと付いていますので料理も出来ますね』

佐々木は部屋の隅々まで入念にチェックをした。

ネイバー不動産:
『どうですか、お気に入りましたか?』

佐々木はこの物件がとても気に入っていたが、若干気になるところもあった。

佐々木:
『この物件の家賃はおいくらですか?』

ネイバー不動産:
『この物件は2DKなので家賃13万円となります』

佐々木:
『そうですかぁ・・・』

佐々木は生活するには申し分のない所だと感じていたが経済的にあきらめる他なかった。

ネイバー不動産:
『では次の物件に向かいましょう、ここよりは家賃が若干お安いですよ!』

再び、佐々木は、車に乗り込み3件目の物件に向かった。

ネイバー不動産:
『到着しました、ここは築20年のマンションです』

佐々木:
『ここは最寄駅からどれくらいですか?』

ネイバー不動産:
『ここは駅から徒歩7分なので近くに商店街もありますよ』

佐々木は部屋に入ると再び部屋の物色を始めた。

佐々木:
『ここは若干狭いですね』

ネイバー不動産:
『ここは1DKなのでお部屋は1つですがキッチンはしっかりしていますよ!』

佐々木:
『家賃はおいくらですか?』

ネイバー不動産:
『利便性が良いこともあって家賃は10万円です』

佐々木はとても悩んでいた。イメージとは多少かけ離れてはいたが経済的な事を考えると致し方ないように思っていた。

佐々木:
『この物件でお願いします』

佐々木はとうとう物件を決断した。
将来、もっともっと稼いで憧れのマンションに住んでやると心に野心を抱いていた。

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~1週間後~
とうとう実家を離れる時がやってきた。
今まで何不自由することのなかった所だったが、一抹の寂しさとこれからの期待に気持ちが交錯していた。

楽々引越センター
『おはようございます。楽々引越センターです』

佐々木の荷物は手際よく引越センターの車に積み込まれ、短時間で新居のマンションへと運び出されていった。

佐々木は十分な挨拶をすることなく実家に別れを告げ、自分の荷物よりも早く先回りをして新居のマンションへと向かった。

佐々木は新居のマンションに一足先に到着するが殺風景な部屋で引越センターが来るのをひたすら待っていた。

楽々引越センター:
『ピン・ポ~ン、楽々引越センターです』

佐々木:
『荷物はお部屋にまとめて置いてください』

手際よく引越しセンターの車から少ない佐々木の荷物が新居のマンションへと運びこまれていった。

あっという間に作業は終了し部屋の中は段ボールが山積みとなってしまった。

楽々引越センター:
『ありがとうございました。私たちはこれで帰ります』

数時間もたたないうちに引越作業が完了し、部屋には佐々木一人が残されていた。

佐々木:
『なんだか寂しいけど頑張らなくちゃ!』

佐々木はとうとう念願の『一人暮らし』が始まった。

佐々木:
『なんだかお腹がすいたな!』

辺りはすっかりと日没となっていた。
佐々木は最寄りの商店街に出向き『一人暮らし』最初の食事を味わっていた。

~ 続く ~

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