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きっと成功を掴む未来【第13話】

【登場人物】
主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》

【第13話】人脈の見えない力

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佐々木は門田社長(飲食店社長)から預かった案件を上司である田辺課長(営業1課課長)に相談を持ち掛けた。

佐々木:
『田辺課長、ビジネスマッチングを企画したいのですがご相談に乗っていただけないでしょうか!?』

営業1課田辺課長:
『どのような背景があったのか聞かせてくれないか』

佐々木:
『飲食店を経営している門田社長が新たにお店を出店するにあたり一人では手が回らないという相談を受けました』

営業1課田辺課長:
『手が回らないとは!?』

佐々木:
『今の店舗は門田社長が中心にお店を切り盛りしているため、新たに出店しても管理することが出来ないとの事でした』

営業1課田辺課長:
『なるほど!』

佐々木:
『そこで私は各専門家から力を借りる事で門田社長(飲食店社長)がすべて行っている業務から「料理の指導に専念」するように提言しました』

営業1課田辺課長:
『そこでビジネスマッチングをして門田社長(飲食店社長)の悩みを解決することを思いついたんだな!』

佐々木:
『その通りです』

営業1課田辺課長:
『よくわかった』
『須藤、飲食店経営に携わる方々のリストを集めてくれ!』

須藤(先輩):
『わかりました』

佐々木:
『須藤先輩、ありがとうございます』

営業1課田辺課長:
『須藤からいろいろと学び手伝ってもらいなさい』

佐々木は先輩である須藤の力を借りてビジネスマッチングの準備に入った。

須藤(先輩):
『佐々木、知り合いの税理士や行政書士に不動産業者や人材エージェント会社などをリストアップしたぞ!』

佐々木:
『須藤先輩、さっそく連絡をしてみます』

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佐々木は須藤から受け取ったリストをもとに1件づつ連絡を取り始めた。

佐々木:
『いつもお世話になります、ジャパンファイナンスの佐々木です社長はおられますでしょうか!?』

佐々木は人材エージェント会社の社長に電話をかけた。

女性(人材エージェント会社):
『いつもお世話になっております、少々お待ち下さい』

時田社長(人材エージェント会社):
『お世話になります、社長の時田です』

佐々木:
『お世話になります、ジャパンファイナンスの佐々木と申します』
『私のお客様が事業拡大に向け取り組まれているのでご紹介をさせて頂けないかご連絡をさしあげました』

時田社長(人材エージェント会社):
『そうでしたか!ではお時間を作りますので改めてご連絡を下さい』

佐々木:
『ありがとうございます、追ってご連絡を差し上げます』

1件目の人材エージェント会社との話がまとまり次の会社へと佐々木は電話をかけ始めた。

佐々木:
『お世話になります、ジャパンファイナンスの佐々木です、先生はおられますでしょうか!?』

女性(藤原税理士事務所):
『お世話になります、少々お待ちください』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『佐々木さん、本日は何かありましたか!?』

佐々木:
『先生にご相談がございます、私のお客様が事業拡大をするにあたりお引き合わせをさせて頂きたいのですが!』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『いつ頃ですか!?』

佐々木:
『これから関係者を集めて段取りを取りますので追ってご連絡をさせて頂きます』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『わかりました、詳細が決まったらご連絡をして下さい』

佐々木は次々と須藤(先輩)がリストアップをした企業へ連絡を取り、このビジネスマッチングの参加者を集める事ができた。

須藤(先輩):
『佐々木、次は事業拡大に向けてのコンセプトを考えろ!』

佐々木:
『コンセプトですか!?』

須藤(先輩):
『売上とコストのバランスや門田社長(飲食店社長)の立ち位置をどうするかだ!』

佐々木:
『わかりました』

佐々木は門田社長には料理の指導に専念をしてもらうため、会計業務や人材育成などは外部に任せ、門田社長には組織づくりに専念してもらいたいと考えていた。

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佐々木は須藤(先輩)と念入りに「事業拡大計画」について話し合った。

須藤(先輩):
『よし、これで行こう!』

佐々木:
『わかりました、さっそく門田社長のところに出向き準備を進めていきます』

佐々木はすぐさま事業計画書を携え門田社長(飲食店社長)の元へと向かった。

門田(飲食店社長):
『佐々木さん、いろいろとすいません』

佐々木:
『今日は事業計画書を立案しましたのでご提案させていただきます』

門田(飲食店社長):
『いろいろとご尽力していただきありがとうございます』
『この提案書は先の計画までしっかりと考えられていますね!この内容は素晴らしい!』

佐々木:
『門田(飲食店社長)には、組織作りに専念して頂きます』

門田(飲食店社長):
『外部に任せられるところは外部に任せるのですね!』

佐々木:
『今のお店で従業員研修を行います、そして同時に2号店の着手に取り掛かります』

門田(飲食店社長):
『先に物件から準備した方が良いのではないですか!?』

佐々木:
『店舗物件を契約するだけで経費が発生します、売り上げが立たない間は経費だけが嵩みます』

門田(飲食店社長):
『店舗の引き渡しがされたらすぐに開業をするのですね!』

佐々木:
『そこから組織作りをしても間に合いませんので同時に行っていきます』

門田(飲食店社長):
『わかりました』

佐々木:
『まずは、各分野の関係者とご挨拶をしていただきます』

門田(飲食店社長):
『外部の方々ですか』

佐々木:
『その通りです、数名ほど話を付けてありますので1週間後に顔合わせをしていただきたいのです』

門田(飲食店社長):
『わかりました、宜しくお願いいたします』

佐々木は門田社長(飲食店社長)の事業拡大計画を成功させるためにも一生懸命に難問と闘っていた。

~続く~






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