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きっと成功を掴む未来【第14話】

【登場人物】
主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》

【第14話】ビジネスマッチング

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とうとう門田(飲食店社長)へのビジネスマッチングの日が訪れた。門田社長は神妙な面持ちで不安と緊張に苛められながら佐々木の誘導に翻弄されていた。

佐々木:
『門田社長(飲食店社長)、本日は簡単なプレゼンをして頂き今後の事業計画を参加者にお伝え頂きます』

門田(飲食店社長):
『私の考えを述べたら良いのですね!』

佐々木:
『本日10時にこの会場に関係者が来られますので一人ひとりとご挨拶をお願い致します』

門田(飲食店社長):
『わかりました』

佐々木:
『私が門田社長(飲食店社長)のそばでご紹介をさせて頂きますので安心して下さい』

門田(飲食店社長):
『宜しくお願い致します』

佐々木と門田社長(飲食店社長)は、10時になるのをひたすら待っていた。

すると一人の男性がやってきた。

瀬崎社長(不動産社長):
『門田社長、佐々木さん、ご苦労様でございます』

門田(飲食店社長):
『瀬崎社長、先日はありがとうございました』
『本日は様子でも伺いに来られたのですか?』

瀬崎社長(不動産社長):
『違いますょ!門田社長の物件を担当させて頂きます』

佐々木:
『私が融資を担当させて頂きます』
『そして本日は協力者として3名をお呼びしております』

門田(飲食店社長):
『いろいろとありがとうございます』

定刻の10時を迎えた。すると男性2名がやってきた。

佐々木:
『瀬崎社長・・紹介致します、こちらは藤原税理士事務所の藤原先生です』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『藤原です、本日は宜しくお願い致します』

佐々木:
『こちらは人材エージェント会社の時田社長です』

時田社長(人材エージェント会社):
『時田です、宜しくお願い致します』

門田(飲食店社長):
『本日はご足労を頂きありがとうございます』

そして数分遅れた頃、一人の男性が現れた。

水野社長(コンサルティング会社):
『遅くなりました』

佐々木:
『こちらが、コンサルティング会社の水野社長です』

門田(飲食店社長):
『本日は宜しくお願いいたします』

佐々木:
『どうぞ!お部屋の中へお入りください』

佐々木と門田(飲食店社長)を含め6人のメンバーが集まった。

佐々木:
『本日、お忙しい中お越しいただきありがとうございます!』
『早速ですが門田社長(飲食店社長)の事業拡大計画について門田社長よりお話をさせて頂きます』

門田(飲食店社長):
『私は現在飲食店事業を切り盛りしております。しかしながら現在の取り組みでは1店舗を運営するのが精一杯の為、ここにいる佐々木さんに事業拡大について相談を持ち掛けました』

水野社長(コンサルティング会社):
『なるほど!』

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佐々木:
『私が提案をさせて頂いたのは、門田社長(飲食店社長)にはすべての業務から離れ「料理の指導と経営」に専念するようにお伝えし賛同をしていただきました』

時田社長(人材エージェント会社):
『そして我々が担当する所をサポートしていくわけですね!』

佐々木:
『その通りです』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『全体の役割などは決まっているのですか!?』

佐々木:
『これより水野社長(コンサルティング会社)からお話をして頂きます』

水野社長(コンサルティング会社):
『私が作成した役割を発表します!』
『店舗経営診断は藤原先生(藤原税理士事務所)にお願いします』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『わかりました』

水野社長(コンサルティング会社):
『店舗物件は瀬崎社長(不動産社長)、人材確保及び教育は時田社長(人材エージェント会社)にお願いします』

瀬崎社長(不動産社長):
『わかりました』

時田社長(人材エージェント会社):
『担当致します』

水野社長(コンサルティング会社):
『そして私はマーケティングと集客の方を担当させて頂きます』

門田(飲食店社長):
『佐々木さんはどのようなポジションですか!?』

水野社長(コンサルティング会社):
『佐々木さんは、門田社長(飲食店社長)のそばに寄り添い全体を見据えた上で連携を取って頂きます』

佐々木:
『わかりました、全体の足並みが揃うようにスケジュール管理をさせていただきます』

水野社長(コンサルティング会社):
『皆様、いかがでしょうか!』

門田(飲食店社長):
『私からも是非お願いいたします』

時田社長(人材エージェント会社):
『組織作りを中心に準備を進めて参ります』

瀬崎社長(不動産社長):
『私は水野社長(コンサルティング会社)のマーケティングを基に候補物件を収集していきます』

藤原先生(藤原税理士事務所):
『門田社長(飲食店社長)・・財務諸表を頂けますか!現在の状態を分析しておきます』

佐々木:
『皆さん、ありがとうございます』
『新店舗のオープン予定日は半年後に設定致します!門田社長よろしいですか!?』

門田(飲食店社長):
『皆さん、宜しくお願いいたします』

瀬崎社長(不動産社長):
『門田社長・・良かったですね! 小田代議士(閣僚)にはお伝えしておきますね』

門田社長(飲食店社長)の「事業拡大計画」が始まった。佐々木は何としても門田社長の出店計画を成功させたかった。

すると佐々木の元に同僚の金子(ジャパンファイナンス)から電話がかかってきた。

金子:
『佐々木君、「事業拡大計画」はうまく行きそう!? 須藤先輩が心配していたから連絡しちゃった!』

佐々木:
『何とかスタートが出来そうだよ!』

金子:
『良かったわ!須藤先輩に伝えておくね』

佐々木:
『ありがとう!』

金子:
『先日に話した私の相談にも乗ってね!』

金子は一方的に電話を切ってしまった。

佐々木は金子との約束を思い返しながら複雑な気持ちで自宅へと帰って行った。

~続く~




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