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きっと成功を掴む未来【第16話】

【登場人物】
主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》

【第16話】未来への野望

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天気の良い朝を向かえていた。佐々木は昨夜の楽しい一時に心を躍らせながら会社へと向かっていた。

会社に着くと清々しい笑顔で金子が佐々木に声をかけてきた。

金子:
『佐々木君、昨日はありがとう!』

佐々木:
『こちらこそ!昨日はとても楽しかったょ!』

金子:
『近いうちに昨日の約束を果たすからね!』

佐々木は金子と何の約束をしたか忘れていたため頭の中を巡らせていた。
必死に約束を思い出そうとしている所に須藤先輩から声がかかった。

須藤(先輩):
『佐々木、美容室の吉本オーナーから電話だぞ!』

佐々木:
『ありがとございます』

佐々木は保留にしてあった吉本オーナーからの電話にでた。

佐々木:
『ご無沙汰しております・・佐々木です』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『佐々木さん、お忙しい所すいません』

佐々木:
『お身体の方はいかがですか!?』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『お陰様で治りました。今では頑張って美容室をやっていますょ!』

佐々木:
『それは良かった!ところで今日はどうなさったのですか!?』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『ご相談したいことがありますので時間のある時に美容室へお越しいただけないですか!?』

佐々木:
『わかりました、お店が終わった後にでもお伺いさせて頂きます』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『申し訳ありませんがお待ちしております』

佐々木は吉本オーナー(美容室オーナー)からの相談を聞くためにに美容室に伺うことにした。

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~当日の夕方~

佐々木は美容室の吉本オーナーとの約束の為、吉本オーナーのいる美容室へと向かった。

佐々木:
『お世話になります、ジャパンファイナンスの佐々木です』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『佐々木さん、ご足労を頂きありがとうございます』

佐々木:
『お元気そうで何よりです』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『ところで本日お呼びしたのはこの美容室の経営の事です』

佐々木:
『経営とはどういうことですか!?』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『最近つくづく感じるのですが「時代が大きく変わったな」と思うんです』

佐々木:
『確かにそうかもしれませんね!』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『この40年間、お客様へのサービスも全く変わってないのでいろいろと考えるのですが答えが出せなくて!』

佐々木:
『なるほど』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『時代の変化とともに「お客様へのサービス」を変えたいのですが良いアイデアはないでしょうか!?』

佐々木:
『それなら美容室にもIT技術を取り入れてみたらいかがですか!?』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『ITならこの美容室のホームページはありますよ!』

佐々木:
『違います、ITを使ってお客様を楽しんでいただくのです』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『どういうことですか??』

佐々木:
『お客様の目的は、憧れの芸能人の髪型をまねたり、流行りの髪型を選んだりしていると思います』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『そうですね!』

佐々木:
『しかしながら一人ひとりの容姿が異なるので美容室が同じ髪型に整えてもどこかしっくりこないものです』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『なるほど!』

佐々木:
『今の時代は一人ひとりの個性をクローズアップしお客様に楽しんで頂けるようなお手伝いが必要と感じています』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『従来のやり方ではダメということですね』

佐々木:
『いいえ・・違います、従来のスタイルを現代のスタイルへと変化させるのです』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『どうすればよいのですか!?』

佐々木:
『いつもお客様の要望などをノートに記録していると思います』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『その通りです』

佐々木:
『これからは、お客様の要望はITで管理し「お客様専用のヘアカタログ」を作ります』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『「お客様専用のヘアカタログ」とはどういうことですか??』

佐々木:
『お客様一人ひとりがモデルです』
『毎回、完成した髪型を撮影しお客様専用のヘアカタログを作ります』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『お客様が自身のヘアカタログをみて髪型を考えるのですね!』

佐々木:
『その通りです、お客様の冒険心をお手伝いしていきます』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『毎回撮ったお客様の写真はパソコンに保存し、希望されるお客様へは公開することも出来ますよね』

佐々木:
『ご本人の写真を撮影しておけば、髪型のサンプルをパソコン上で提案することも可能です』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『これからはITを使った取り組みは必要なんですね!』

佐々木:
『そこで更なる提案があります』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『どんな提案ですか!?』

佐々木:
『お客様を撮影する以上、メイクアップは必要です』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『髪型だけではないのですね』

佐々木:
『そこで「カメラマンとメークアップアーティスト」を準備する必要があります』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『なんだか規模が大きくなってきましたね』

佐々木:
『お客様に喜んでもらえるのが一番大切だと思いますので「楽しい美容室」を作り上げてみてはいかがですか!?』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『是非・・・やらせて下さい、どうしたらよいですか!?』

佐々木:
『私の知り合いの社長をご紹介しますので、追ってご連絡をさせて頂きます』

吉本オーナー(美容室オーナー):
『わかりました、宜しくお願い致します』

佐々木は美容室オーナーの明るい笑顔を目の当たりにしたことで、今まで以上にやる気が漲ってきていた。

~続く~



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