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きっと成功を掴む未来【第15話】

【登場人物】
主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》

【第15話】揺れる動く真実

翌日会社へ戻った佐々木は田辺課長(営業1課課長)へ無事飲食店社長へのビジネスマッチングが整った事を報告した。

佐々木:
『田辺課長、無事に門田社長(飲食店社長)へのビジネスマッチングが整いました』

営業1課田辺課長:
門田社長(飲食店社長)の店舗をオープンさせるまでは気を引き締めて取り掛かってくれ!

佐々木:
『わかりました、今後も門田社長(飲食店社長)とは連携を取って進めていく予定です』

営業1課田辺課長:
『壁にぶつかった時にはすぐに須藤(先輩)に相談しなさい』

須藤(先輩):
『佐々木、全体のバランスを見ながら動けよ!』

佐々木:
『わかりました、頑張ってみます』

金子:
『佐々木君、私も勉強がしたいから何かあったらお手伝いをさせてほしいわ!』

佐々木:
『困った時には金子にも相談するよ!』

金子:
『ありがとう!ところでこないだの件なんだけど!』

佐々木:
『なんだっけ!?』

金子:
『いろいろと相談に載ってもらいたいんだけど!』

佐々木:
『あぁ~その件は忘れてないよ!』

金子:
『今夜、食事でもしない!?』

佐々木:
『わかった!今日は外回りの仕事だから19時に横浜まで出て来られるかな!?』

金子:
『大丈夫よ!』

佐々木:
『横須賀のお客様が終わったら横浜に向かうよ!』

金子:
『わかったわ!19時に横浜ね!』

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~当日の夕方~

佐々木は横浜の待ち合わせ場所に一足先に到着していた。

佐々木:
『待ち合わせの時間までもう少しあるな!』

佐々木が一人で夜景を楽しんでいると後ろの方から佐々木を呼ぶ声がした。

木内:
『佐々木君~!』

佐々木が振り返るとそこには、同級生の木内が立っていた。

佐々木:
『木内・・!何でここにいるんだよ!』

木内:
『仕事の帰り道よ!佐々木君こそ何でここにいるの!?』

佐々木:
『仕事だよ!し・ご・と・!』

木内:
『そうなんだ!こないだの旅行は楽しかったね!ひとみも喜んでいたよ!』

佐々木:
『そ、そう!』

木内:
『この後、時間はあるの!?』

佐々木:
『今日はこれからお客さんと会うから時間はないよ!』

木内:
『そうなんだ!じゃあ、また今度ね!』

佐々木:
『宮崎にも宜しく!』

木内:
『ひとみの事が気になるの!?』

佐々木:
『同級生だろ!みんな仲良くやろうよ!』

木内:
『そうね!わかったわ、じゃあね!』

同級生の木内とすれ違いざまに同僚の金子がやってきた。

金子:
『佐々木君、遅くなってごめんなさい』

佐々木:
『よっ!金子、迷わなかった!?』

金子:
『会社を出るのが少し遅れてしまって!』

佐々木:
『そっか!食事でもしようか!』

二人は夜景の見えるレストランへと歩き出した。

金子:
『さっき佐々木君と話をしていた女の子ってどなた!?』

佐々木:
『同じ大学の同級生だよ! 会社帰りだってさぁ!』

金子:
『ここは佐々木君の地元だから友達も沢山いるよね!』

佐々木:
『どうしたんだょ!食事でもして元気を出してよ!』

二人は佐々木が予約したレストランの中へと入って行った。

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レストランの女性:
『いらっしゃいませ!』

佐々木:
『予約した佐々木です』

レストランの女性:
『お待ちしておりました、こちらへどうぞ!』

佐々木と金子は夜景の見える奥の席へと案内された。

佐々木:
『この店はピザがとっても美味しいんだ!』

金子:
『あそこに見えるのってベイブリッジ!?』

佐々木:
『そうだよ!店の外のテラスで食事することも出来るけど今日は少し寒いから暖かい部屋で食事をしよう!』

金子:
『山形から上京して以来、こんなお洒落な所で食事をするのは初めてだゎ!』

佐々木:
『友達と食事に行かないの!?』

金子:
『関東には友達はいないゎ、だからいつも会社と自宅の往復だけよ!』

佐々木:
『相談したことって何!?』

金子:
『先日、実家に帰った時両親に言われたの』

佐々木:
『なんて言われたの!?』

金子:
『3年が経っても落ち着かなければ山形に帰って来るように言われたの』

佐々木:
『落ち着かないってどういうこと!?』

金子:
『仕事で結果を残すか結婚するかのどちらかよ』

佐々木:
『3年の期限付きか・・・』

金子:
『今の生活は実家から仕送りをしてもらっているの!だから3年で方向性を出さないと実家に戻されることになるの』

佐々木:
『深刻だよね!』

金子:
『頼る人もいないこの関東でなんだか焦っちゃって!』

佐々木:
『俺に何かできる事ってある!?』

金子:
『私には頼る人がいないから佐々木君には相談に載ってもらいたいわ』

佐々木:
『わかったよ、困った事があったら言ってよね』

金子:
『ありがとう!』

佐々木は困惑気味であったが、男として守ってあげたいと感じ始めていた。

佐々木:
『さぁ、あったかいうちにピザを食べよう!』

金子:
『夜景を見ながらお食事をするなんて素敵ね!』

佐々木:
『このバローロ(ワイン)も美味しいよ!』

金子:
『ありがとう!』
『ところで佐々木君も一人暮らしを始めたのよね!』

佐々木:
『殺風景な部屋だけどね』

金子:
『食事はどうしているの!?』

佐々木
『いつも会社帰りに外で食べてから帰っているよ!』

金子:
『そうなんだ!今度、食事を作りに行ってみようかな!?』

佐々木:
『俺んちに!?フライパンなんか置いてないよ!』

金子:
『私・・、お料理には自信があるから期待しててね!』

そして、二人は店から出て夜景を見ながら「みなとみらいの駅」の方へと歩き出した。

佐々木:
『よく食べたね!』

金子:
『なんて素敵な夜景なの!恋人の街だね!』

佐々木:
『少しは元気になった!?』

金子:
『今日はとても楽しかったわ、ありがとう!』

二人は思わぬ方向へと歩みだそうとしていた。
そして二人は互いに別れを忍びながらも自宅へと帰って行った。

~続く~







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