【小説】白猫とオバケ02〜別れ〜
白猫がオバケと出会い、別れるまでの物語
2.前回までのお話
01『出会い』
シロは会社帰りに自販機でコーンポタージュスープを購入したら当たりが出て、オバケをゲットする。
3.本編
02『別れ』
👻「呼ばれて飛び出てジャジャーン!」
🙀「は?」
👻「はじめまして、オレはオバケのQ次郎」
😸💦「は‥はじめましてシロです。」
👻「おっ、マジメ君だねーはじめまして」
😸「どっ‥どうも(どういう状況?コレ‥)」
シロは買った缶のコーンポタージュスープから立ち昇る、白い湯気からオバケが出てきて、会話をしている状況を冷静に考えてみた。
😼「‥幻覚か何かかな?」
👻「まあ、そうだねオバケだし」
😸💦「そっ‥そうだよね」
👻「まあ、湯気が消えたらお別れだ」
🙀「えっ!はやっ!」
👻「オバケなんてそんなもんさ、ところでずいぶん顔色悪いね、とりあえずコーンポタージュスープ飲んで、元気だしたら?」
😸「そっ‥そうだよね、じゃエンリョなく」
シロはコーンポタージュを口にして、クイッとのどに流し込んだ。
😽💨「ふー、うまい!」
👻「お!なかなかいい顔で笑えるんじゃん!」
😸「はぁ‥、どうもありがとう」
👻「でも、なんか元気ないねー若者、なんか悩みでもあるのかい?」
😸「まあ、いろいろと‥」
👻「悩んでる時間なんて、もったいないよー、人生‥いや猫生なんて、あっという間だよ」
😸「で、ですよねー」
👻「オレでよかったら聞くよ、何に悩んでふんだい?」
😽「いやー、話すことでも‥」
👻「いーから、いーから、話してみてよ」
シロは少し考えた後、まーいいかと思い、3ヶ月前に働き出したこと、仕事が大変なことを、つらつらと、オバケに向かって打ち明けるた。
👻「‥」
😸💦「ごめんね、愚痴聞いてもらって‥」
👻「その会社‥ブラックだな‥」
😽「でしょー、ひどいんだよ」
👻「でも、まあコレも経験だから、まだ若いんだし、あまりにもしんどかったら、辞めてもいいんじゃない?」
😽「えー、まだ3ヶ月だよー、石の上にも3年ってよくいうじゃん」
シロはオバケと話していると、自然と肩の力がぬけて楽しんでる自分に驚いていた。
👻「おっ‥そろそろか」
😺「え?」
👻「時間だ」
🙀「ちょ‥」
👻「ごめん、ごめん、オレ湯気が消えるまでの一生なの、話が聞けて楽しかったよ」
😿「え‥」
👻「いろいろたいへんだと思うけど、あんまりムリしないでね、イヤならぽーいて、投げ出していいんだよ」
😿「‥」
👻「じゃあね、健康第一だよー」
😿「あっ!」
シロは空に消えていく、湯気を見上げた。
広大な黒い宇宙には、オリオン座が光り輝いていた。
(おわり)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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