見出し画像

【SS】星見八竜伝〜冥王竜の振付師〜

水金地火木土天海冥、最後の冥は除外され、
八つの惑星には、惑星を護る守護竜がいた。

惑星を護る竜と、それを操る振付師の
時空を超えた、愛と勇気と憎悪の物語

1.OP曲

『イノセント』〜*Luna〜

2.登場人物

•たまき 人造人間、属性は🧊氷
•ひなた たまきの同級生、属性は🔥炎
•フーゴ たまきの弟、属性は🌀風
•ネビュラ 魔法学校の学長、属性は⏳時

3.本編

一ノ宴 『冥王の振付師』

001 3008年08月

 冥王竜が惑星間の宴から外され、準惑星竜と呼ばれるようになって2年、3008年8月に開催された惑星間会議では、一部の振付師が冥王竜の宴への復帰を主張した。

「冥王竜が宴から除外され久しいが、惑星の軌道を厳密に調査した結果、たしかに不規則ではあるが、冥王星も一定の周期で太陽の回りを、一定の周期で回っています。」

「しかし、247.8年という、人の一生より長い周期で、惑星竜を調伏できる者など、人間の寿命を考えれば、不可能なことは、小学生でもできるぞ!」

「では、調伏するのが人間ではなければ‥」

「ど‥、どういう意味だキサマ!」

「そのままの意味じゃよ」

時代は1000年さかのぼる。

二ノ宴 『白い髪の少女』

002

三ノ宴 『鉄の棺桶』

003

四ノ宴 『氷の魔法』

004

五ノ宴 『古代文字の歴史』

005 たまきの秘密

ワタシの名前はたまき
生まれた時から白い髪
そして″魔法″が使える

最近では、″魔法、魔法″と
皆に大騒ぎされ恐れられるが
ワタシにいわせりゃ
ただの″古代言語″だ

今から1000年ほど前は
皆が″古代言語″を使えた

いや‥皆ではないな‥
その頃の人口は70億くらいで
約20%の15億くらい使えたらしい

20%だから、5人に1人は
″魔法使い″だったわけだ

古文書によれば
古代暦2020年ごろには
音声認識技術と
モノそのものに意思をもたせる
″IoT″の発達により
″魔法の言葉″を話すだけで
物を運んだりできたらしい

そして、古代暦2021年
″🟥赤の国″と、″🟦青の国″が
お互いの魔法で殺し合う
″魔法戦争″が勃発する

その後、約1000年
人類のほとんどが
青の国の″凍結魔法″により
氷漬けのままとなり今に至る

そして、空白の1000年により
人類はかつての技術を失う

いや、正確には″何者か″により
技術と記憶を抹消されてしまう。

しかし、ワタシのように
奇跡的に″凍結魔法″をのがれ
1000年前の記憶を残す者もいた

その者たちの中には
1000年前に覚えた古代言語
″ENGLISH″を使える者もいて

ワタシのように
言葉だけで
物を動かしたり
物を凍らせたり
することができた

そういう者たちを
皆は″魔法使い″と呼び
恐れ、嫉妬し、虐めた

だから幼い頃から
ロクな目にあっていない

ただ、1000年以上昔の
古い言葉を知ってるだけなのに‥

《つづく》

4.ED曲

『心海』〜Eve〜

(つづく)

5.次回予告

006 『ひなたの秘密』

最後まで読んで頂きありがとうございます。
読んだ感想をコメント頂けるとうれしいです。

さよなら、ありがとね、Hiroでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?