知ってるつもりで知らなかった『ブルボン』の物語
先日、近所のコンビニでこんなものを発見した。
何この、昭和おじさんホイホイ。
速攻で買って帰った。
小さい頃から、けっこう大きくなるまで、『ブルボン』のお菓子はアホみたいに食べた。母ちゃんが買い置きしてくれることが多かったからだ。
「久々に食べちゃうかー」と楽しくなったついで、『ブルボン』について調べてみた。
今、朝飯かわりにアレコレ食べながら、写真撮りつつ、書いています。
まず、『ブルボン』はブランド名であり、社名だ。
創業は1924年。マジですか。以下、会社のサイトより引用。
ブルボンの前身は、新潟県柏崎市内の和菓子の老舗「最上屋」から発祥した「北日本製菓」であり、その創業者である吉田吉造は関東大震災の影響から地方への菓子供給が全面ストップした窮状を見て、「地方にも菓子の量産工場を」と決意、大正13年に柏崎駅前でこの事業を興した。
資本金10万円でビスケットを製造。
まさか、このモソモソしたお菓子が、関東大震災から連なる系譜にあるとは。
ちなみに上場企業です、ブルボン。年商は余裕で1000億円を超える。
思わずBS、PLを見てしまうわけですが、ちょっと利幅が落ちつつあるけど、健全経営だなー。
社史を追いつつ、どんどん食べます。
1937年 野戦食、カンパン、粉味噌、甘味品を陸軍に納入し始めた。
1940年 北日本商事(株)設立、後に北日本農事と改称(農畜産、漁業を行う)。さらに、柏崎飛行機工業(株)を設立したが戦後解散。
1945年 昭和17年より軍需品の生産を行うが終戦により打ち切り、10月より民需品工場転換許可され、引き揚げ者へのカンパン、粉食を生産。
いや、「『ブルボン』に歴史あり」ですな。「おいしいもの作って届ける」という企業理念がぶれていない。
さて、来ました。
1974(昭和49年) 年商200億円。
超大型商品ルマンド発売。贈答用の高級クッキーを量産化することにより、最高月商20億円を売り上げる大ヒットとなった。
偶然だが、今、最初に食べたのがこの「ルマンド」だった。
ほぼ同い年だったのか……。高井さんは1972年生まれです。
うまいこと食べないと「バサッ」とかいって、こぼれるのよね、これ。
1978(昭和53年) 年商470億円。
営業網が全国100余か所に拡大。バームロール発売。
出ました、「バームロール」!
これ、おいしいよねぇ。妙に。
明記されていないけど、写真では『チョコリエール』も一緒に並んでいる。同時期に出ているのだろうか。
わずか4年で年商2.5倍近くに跳ね上がってるな。
私みたいな団塊ジュニアがお菓子を食べだしたわけですな。
この「チョコリエール」が小さい頃、一番のお気入りだった。
無限に食べられた。
それで今、超久しぶりに食べたんですけど。
ちょっと待って。
これ、禁断の大好物「アルフォート」と同じ味がする!
ググったら、
「アルフォート」、ブルボンのお菓子じゃん!!
えーーー!!
びっくりしたー。全然、ブランド認識してなかった。
みなさん、知ってました?常識?
いや、だって、「アルフォート」は「アルフォート」だから。
一気食いしちゃうので、「辛いときだけ会社のコンビニで買っても良い」ルールを適用している。
そんなに「美味しい!」わけではないのにご褒美感が異常に強いのは、ガキの頃の刷り込みだったのか。
ブルボン、恐るべし。
さて、最後に残ったのは「ホワイトロリータ」。
1965(昭和40)年 ホワイトロリータ発売。
御年55歳ですよ。これも死ぬほど食べたな。
1000本は行っていないだろうけど、100本じゃぜったい足りない。
昔はお菓子の選択肢がそんなに多くなかったからね。
うん、「ブルボンのお菓子」の味だ(笑)
朝からお菓子を食べただけでnoteを書いてしまう高井さんでした。
現場からは以上です。
食べたくなった人のために。
あれ…無意識に違うものを……。
『ブルボン』の沿革、味わい深いですよ。下のリンクから、是非。
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