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出勤三景 人生紙芝居

今朝、出勤時に出会った風景が印象的だったので、初めて携帯から投稿してみる気になった。日記風投稿も初めてだな。

最初に、おや、と思ったのは、マンションの植え込みで休んでいるおじいさん。70代だろうか、杖をついて、帽子をかぶって、一休み、という風情だった。
ちょっと遅れ気味だったので、その横を私は足早に通り過ぎた。そのとき、何気なくおじいさんの視線の先を追うと、綺麗な花が咲いていた。
植物全般に疎いので名前は分からないが、ずいぶん立派な植え込みなのに、それまで全く気づかなかった。
おじいさんは、ただ休んでいるだけじゃなくて、花を見ていたんだな、と思うと、会社めがけて慌ててる自分が貧しく感じた。あるいは、おじいさんの方は逆に、現役の私を眩しく見ていたかもしれないが。

最寄り駅の近くにくると、今度はお散歩中の幼稚園児の集団に出会った。保育士さんが3人で、子どもが十数人。数珠つなぎの、よく見かける風景だが、一人だけ女の子が抱っこされていた。
「〇〇ちゃん、疲れちゃったんだって」
そんなことを他の子に話しながら、保育士さんは、片手は女の子、もう一方は男の子の手を握っていた。
大変だなー、と見ていたら、三姉妹が小さい頃、そんなことがたまにあったのを思い出した。フワフワした幼子の感触が蘇った。

改札を抜けて、エスカレーターでホームに下る途中、上りを足早に駆け上がる若者が目に入った。20歳くらいで、髪を金髪に近い色に染めて、切れ目の、なかなかのイケメンだった。
その後、同じエスカレーターで、私と同年輩の男性とすれ違った。白髪が私より多めだけど、張りのある表情で、こざっぱりとした服装の好感度の高いオジサンだった。「ちょっとさっきの若者に似てるな」と考えていたら、次に出てしまったばかりの電車から降りてきた60代と思しき男性に会った。
なんとなく、だけど、この方が、先の2人と似ていた。眼鏡をかけて、穏やかな顔だった。
ふと、最初に植え込みに座っていたおじいさんを思い出した。

おじいさん。
ちびっ子。
若者。
オジサン。
おじいさん。

「なんかタイムマシンに乗ったみたいな朝だな」。そんなことを考えたら、書いてみたくなった。

電車内で15分で、書けるもんだな(笑)

乱文ご容赦。

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