SFに息吹を吹き込む新たな古典の誕生 『三体』
本稿は光文社のサイト「本がすき。」に8月8日に寄稿したレビューです。編集部のご厚意でnoteにも転載しています。
話題の中国発の大作は、評判に違わぬ一気読みのエンターテインメント性をそなえた第一級のSFだ。多くの識者が指摘しているように、スケールの大きさとグイグイと引き込むストーリー展開は巨匠アーサー・C・クラークの古典「幼年期の終わり」を想起させる。
『三体』早川書房
劉慈欣/著 立透耶/監修 大森望、光吉さくら、ワンチャイ/翻訳
ネタバレを避けるため内容に踏み込むの