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無料で冒険、滋賀のダンジョン!
GW( ゴールデンウイーク )期間中いかがお過ごしでしょうか。
休み中の予定が特に決まっていないという方に、公式配布の無課金装備で手軽に冒険気分を味わえる滋賀県のスポットを紹介します!
まるでRPGのダンジョンみたいなスポットの名は「西野水道」。
滋賀県の湖北・高月町にある江戸時代に掘られた放水路跡で、現在はこの使われなくなった放水路跡(トンネル)を無料で探検することができるのです。
◆「西野水道」の場所とアクセス
西野水道は滋賀県の湖北地域にあります。
入口前に駐車スペースがありますので、マイカーで行くことも可能です。
電車の場合、最寄りの高月駅で降りて総合案内所でレンタルサイクルを借りて向かうのがオススメです!
西野水道の周囲は田んぼが広がり、とてものどか。
新緑の今の時期、とても緑が映えて気持ちがいいことでしょう!
(※この記事で紹介する写真は数年前に撮影したものです)
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田園風景の中を琵琶湖に向かって西野放水路沿いに進むと、
![](https://assets.st-note.com/img/1683068619278-ho3ttyYd7w.jpg?width=1200)
小山のふもとに何やら不思議な入口が見えてきました。
さらに近づくと……
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今回ご紹介する、史蹟「西野水道」の入口へとやってきました!
◆「西野水道」の楽しみ方
①準備
西野水道は江戸時代に掘られた放水路です。
この地域は近くを通る余呉川の氾濫で何度も甚大な被害を被っており、解決策として進められたのが、余呉川の水を別に流すための放水路「西野水道」の建設でした。
後の時代に二代目、三代目と新しいトンネルが掘られたことでこちらの初代放水路は役目を終え、現在は自由に内部を散策することができます。
ちなみに中は明かりが一切届かず、あちこちに冷たい水たまりがあり、突如コウモリが飛来するなど割と危険な空間。
入口前の事務所にて、「懐中電灯」「ヘルメット」「長靴」の冒険三点セットを無料で借りることができるので、必ずこちらの三種の神器で装備をかためてください。
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無人の事務所内に置かれたヘルメットなど
※↑の画像は公式サイトより引用
夏場などカメムシが出る時期は、長靴を履く前に上下にブンブン振ることをおすすめします。そのまま履くと足が悲惨なことになる可能性大です。
②内部を冒険
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さぁ冒険に出発です!
この日は快晴でぽかぽか日和だったのですが、入口に近づくにつれ陽光は木々に遮られ、入口からはジメッと冷たい空気が。
ちなみにこの日の冒険者は私一人。
事務所で借りた無課金装備に身を包み、こわごわ中へ入っていきます。
入って数メートル、外界の音が完全になくなりました。
ついでに光も届かなくなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1683070661222-en6te3AsUk.jpg?width=1200)
頼りになるのは懐中電灯の明かりだけ
吐く息が白い。
ピチョン…ピチョン…と水滴が垂れる音と、水たまりを長靴で踏みしめ水が跳ねる音が反響します。
ゲームによくある洞窟の環境音って割とリアリティあったんですね、とよくわからない感想を抱きつつ奥へ。
ちなみに高月町か何かのサイトで、「先日この辺りで熊が出ました」的な情報を事前に聞いていたので当時の私は全力でビビりながら歩行中。
絶えず後ろを振り返り、カメラを構えると隙ができるという理由であまり内部の写真も撮ってきませんでした……
それでも洞窟の最奥部で立ち止まり、数秒間懐中電灯の明かりを消してみた体験は、なかなか面白かったです。
ちなみにこちらは、洞窟内で見つけたたわしの写真です。
![](https://assets.st-note.com/img/1683074548985-OGx5W4F4aJ.jpg?width=1200)
違います、こうもりです。
延々と続く暗く狭い洞窟に気が滅入り始めた頃に出会った唯一の生物。
プルプルしながら天井にぶら下がる姿にホッと癒されました。
明かりで照らしてしまってごめんよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1683071392838-hpNp7Esnh4.jpg?width=1200)
江戸時代。
自分達、そして生まれてくる子孫の生活を守るために地元の人々がなけなしの銭を出し合って実現した放水路の掘削。
当然機械もなく、工事はすべて手掘り。職人たちも苦労したという当時の難工事をしのばせる痕跡が洞窟内に残っていますので、事前に事務所の案内板やインターネットで見どころを調べておくといいかもです!
※引用したのは滋賀の土木建築に造詣が深いくものすけ副隊長さんの動画
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⇩※この先ネタバレ注意です※⇩
出口の先を自分の目で確認されたい方は、この記事を「いいね」されてからPCやスマホを閉じ現地に向かわれことを推奨します。
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暗い放水路を10~15分かけて歩くと、やがて進路先に光が見えてきました!
![](https://assets.st-note.com/img/1683072009203-05RGxqGC5V.jpg?width=1200)
明かりに誘われて外に出ると、
目の前には琵琶湖が!
![](https://assets.st-note.com/img/1683075079515-r4if8kQqBF.jpg?width=1200)
中央奥の島は竹生島
![](https://assets.st-note.com/img/1683075137583-ty63LhH8Zl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1683075137702-5uQ397btgX.jpg?width=1200)
危険なので立ち入りは厳禁。
![](https://assets.st-note.com/img/1683075136352-L1gimfT9lL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1683075135967-5KFlyMqRkX.jpg?width=1200)
帰りは二代目放水路跡が歩道として整備されていて、事務所にヘルメットなどを返却される際はこちらを通ると便利です。
![](https://assets.st-note.com/img/1683075374465-TtRU57tx05.jpg?width=1200)
ちなみにこちらもそこそこ怖いです。
夜だったらぜってぇ通れねぇ……
以上、無課金装備で楽しめる滋賀の無料の冒険スポット、
「西野水道」の紹介でした!
◆周囲の観光スポット
洞窟以外にどこか立ち寄りたい、という方に周囲のおすすめスポットをいくつか紹介します。
①渡岸寺観音堂「国宝・十一面観世音菩薩像」
同じく高月町にある観音堂。
地元民たちが戦国時代の戦火から守り通した十一面観世音菩薩像が安置されています。
歴史を感じるその荘厳な姿は必見の価値あり。
②湖北野鳥センター
施設内のフィールドスコープなどで、目の前の琵琶湖を訪れるカイツブリなどの野鳥を観察することができます。
時期によってはコハクチョウやオオワシなどの渡り鳥も!
![](https://assets.st-note.com/img/1683076257114-C20rIFvHGJ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1683076257906-Z14CFnOjWF.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1683076258148-VvPnh8ca4Z.jpg?width=1200)
③国友鉄砲ミュージアム
戦国時代に活躍した国友鉄砲鍛冶や火縄銃の歴史を伝える資料館。
西野水道からは距離がありますが、様々な形の鉄砲がずらりと並ぶ様は圧巻。
![](https://assets.st-note.com/img/1683076580855-wgari8qbAF.jpg?width=1200)
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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