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中国のモバイルアプリ紹介.Vol2 交通決済アプリ「亿通行」

晩上好!北京ひろしです。中国は春節が終わって少しづつ日常を取り戻してきました。最近だんだんと暖かくなってきて今日は20度まで温度が上がりました。春も近いですね。

さて今回は北京の公共交通機関で利用できる決済アプリ「亿通行」(読み方:イートンシン、日本語訳:億の通行)をご紹介します。地下鉄やバスに乗るときにはいくつかの決済方法があるのですが、こちらはアプリならではのいろんな機能がついています。それでは見ていきましょう。

1.運営会社

「亿通行」は2017年8月から提供を開始した北京の公共交通の決済プラットフォームで北京如易行科技有限公司が開発、運営を行っています。2021年2月より天津の地下鉄でも利用可能になっているようです。2019年6月時点で1340万ユーザーが利用しているとのこと。北京だけでも規模感ありますね。

2.クラウド基盤

こちらもAlibabaの提供するパブリッククラウド阿里云(Aliyun)を利用しています。開発も阿里云と一緒に行っていると記事に記載がありました。

3.使ってみる

さっそくAppStoreからダウンロードします。

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Top画面です。先にチャージしておく必要がありますので、以下から支払い方法を選択し入金しておきます。

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入金が完了したら下のメニューから真ん中の「乗車」をクリックします。

スクリーンショット 2021-02-21 22.27.26

そうするとQRコードが表示されます。地下鉄は「地铁」、バスは「公交」を選択してQRコードを表示させる必要があります。

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バスに乗ってみます。「刷吗区」と書いてあるところにQRコードをスキャンさせて乗車します。

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地下鉄に乗るときは改札口の下にある黄色い箇所にQCコードをスキャンさせて乗車します。

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簡単ですね。

4.アプリの機能

このアプリにはいくつかの機能が付いているのですが、会社で交通費を精算するときに利用する電子領収書発行機能を紹介します。

乗車履歴から領収書を発行したい区間を選択します。

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青いボタン「开具发票」をクリックすると領収書の情報入力画面へ遷移します。

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必要な情報を入力すると登録したメールアドレスにPDFの領収書が届きます。

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5.おまけ

アプリを使ってQRコードで乗車する方法をお伝えしましたがWalletに交通カードをバインドしてApplePayで決済する方法もあります。

Walletからカードを追加で北京交通カードを選択します。

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選択したらチャージします。チャージするには中国の銀行カードを事前に登録しておき、そこから入金します。

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これでモバイルSuicaと同じようにNFC(非接触IC)で乗車が可能です。アプリの場合はインターネット接続が必要になりますが、こちらだとモバイル端末だけで利用できるので通信状況に応じて使い分けています。

6.終わりに

日本では公共交通の決済はNFCが主流ですが、中国はQRコードもあったりと面白いですね。チャージする方法もWechatPay、Alipay、銀聯カード、クレジットなど様々な種類があります。他にもいろんなアプリがあるので少しづつ紹介していきたいと思います。

最後まで閲覧頂きありがとうございました!

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