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【30EGGS】食べたいものを食べて、健康に(シルタス)

今回は30の卵のうち、「シルタス」をご紹介します。

シルタスは、食事管理サービス「SIRU+」を運営。購入した食材を記録することで、足りない栄養素と、おすすめ食材がアプリで分かります。

そんなシルタスが、D-EGGSの最終30案に採択され、広島県を舞台に実証実験を行います。

起案内容

Interview

事業開発部長の隅本直輝さん、広報ご担当の岸名友美さんにお話を伺いました。

すでに実証実験が始まっていますね。
隅本さん)広島の大手スーパー「フレスタ」ご協力のもと、実証を進めています。
フレスタの「スマイルカード」と連携すると、買ったものが記録され、不足する栄養素を摂るための食材をアプリがおすすめします。
すでに150人ほど登録いただいています。(取材日時点)

どのような目的で使っている方が多いですか。
シルタスでは、食事管理の目的を3つまで選べます。
“疲労回復”が人気の項目で、最近ではコロナの影響か“免疫力アップ”を選ぶ方も増えてきました。
また性別によっても異なり、女性は“美肌”、“ダイエット”、“子どもの体づくり”を選ぶ方が多く、男性は“筋肉をつける”を選ぶ方も多いですね。

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たくさんの食品が登録されています。
国が出している日本食品標準成分表や、スーパーの商品リストなど様々なデータが自動で紐づくようになっており、
買い物の栄養バランスが分かるようになっています。

例えば、「チキンのサクサク揚げ」のような商品は、鶏のから揚げに紐づき、近い栄養素に自動で変換されます。
基本的にはAIに学習させていますが、最初の頃は、管理栄養士が中心となってマッチングの確認作業をしていたので、とても苦労しました。
今後は管理栄養士の社員を増やしたいとも考えています。

今回はフレスタと提携していますが、例えば広島風お好み焼きと関西風お好み焼きは分けて登録していたり、同じ総菜でもスーパーごとに商品名が少しずつ違ったりすることにも対応しています。

健康管理の分野で「食べたいものを食べていい」というコンセプトは珍しいですね。
岸名さん)当社の小原代表取締役は、フードテックに関するキャリアを歩んできたということもありますが、ビールと美味しいものが大好き。
しかし30歳を過ぎた頃から、健康診断の結果が気になり始めます。それでもまだ病気というわけではないので、ヘルスケアアプリはなかなか続かない。頑張らなくても続けられるヘルスケアサービスがあれば、自分も使えるのにと思ったのがきっかけだと聞いています。

自分が摂取した栄養素やバランスは、記録をつけないと可視化できないもの。可視化するためには、毎食の記録が必要ですが、毎回「ビール飲みすぎ」とアプリに叱られると、記録するのが嫌になってきてしまいます。
そこで、記録の自動化と、食べたいもの・飲みたいものを摂りながら健康を目指すために、自分の食生活に合わせたアドバイスをしてくれるサービスが欲しいと考えて、開発が始まりました。
最小限の頑張りで、今より少しでも良い食生活になるといいなという思いが根幹にあります。

隅本さん)食事は大切なもの。いくら健康でも嫌いなものを食べたら幸福感は減ってしまいますよね。
好きなものの中でも「こっちを選んだ方がいいよ」とおすすめされるので、楽しみながら健康を意識した行動ができるというところが、このサービスのおもしろいところです。

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「SIRU+」で、地域がどう変わってほしいですか。
「SIRU+」の最大の特徴は、スーパーのカードなどと連携すると自動でログがたまること。例えば週2、3回買い物の前後にシルタスアプリを開くだけで、自分の健康状態が分かって、買い足した方がいいものを勧めてくれます。頑張らなくても、いつもの買い物が健康行動にかえられるということが、このサービスの強みです。
だからいつもどおり食事や買い物を楽しみながら、シルタスアプリだけ開いてほしい。
それだけで、我々がレコメンドする食材を買ってもらい、結果的に自身の健康改善につながります。

そうした積み重ねが、健康寿命の延伸にも貢献できると思っています。
健康寿命を延ばすためのアプローチは、適切な食事、睡眠、運動の3つ。このうち、睡眠と運動は他のアプリなどでも自動の記録管理が進んでいますが、食事だけ開拓されていなかったんです。
私たちのサービスで、適切な食事を続けてもらうことで、健康寿命を延ばすことにつなげたいです。

実証実験後はどのような広がりを考えていますか。
隅本さん)今回の実証実験後、まずフレスタで多くのお客様に利用いただく働きかけをしていきます。さらに、普段から2、3軒のスーパーを併用している方が多いことが分かっているので、連携いただけるスーパーを増やしていきたいと思っています。

私は広島出身で、子どものころ、家の最寄りスーパーがフレスタ(当時の店名は「主婦の店ムネカネ」)でした。
そんな思い入れもあって、広島でやるなら絶対にフレスタでやりたかったんです。
家族や友人も使っている地元の大手スーパーで、当社のサービスを使ってもらって、広島の皆さんが健康になってくれたらとても嬉しいです。

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