【30EGGS】旅の空き時間、埋めます!(ゼログラ)
株式会社ゼログラが提案するのは、観光の局面で使えるスマートフォン用アプリ「FillTime(フィルタイム)」の活用。
これは旅行客の空き時間と観光施設の空席をつなぐ、新たなるマッチングサービスだ。
互いのニッチな時間を埋め合わせるという意味で、文字通り“Fill Time”を実現するということ。
この案件を提案したのはゼログラ代表取締役の長友 肇さん(45)だが、20~30代の若い起案者が多いD-EGGSの中、長年コンサルティング業に携わってきたミドルエイジの目の付け所も非常にニッチで、現実的である。
現在はアプリの開発が終わった段階だが、長友さん曰くFillTimeは非常に広島に適したサービスだという。
全国の宿泊客が一回の旅行で使う金額が平均2万7~8千円であるのに対し、広島は2万円程度。
まだまだ観光地としてののびしろが存在する。
しかも京都や東京といった地域であれば、観光地が密集しているので空き時間を埋めることはたやすいが、宮島、原爆ドーム、呉、尾道……と見どころが点在する広島は移動時間の都合などで中途半端な時間が発生しがちである。
本来はアプリの開発と並行してユーザー反応を確かめるはずだったが、緊急事態宣言の影響で旅行客がおらず、アンケートへと切り替えた。
そこで旅行客以外のビジネスパーソンにもFillTimeのニーズがあることがわかったという。
宮島や平和公園周辺の100施設に声をかけ、実際のアプリを使った実証実験を10月16日から行う予定だ。
汁なし担々麺、パンブーム、猿猴橋近辺の赤ちょうちん……長友さんからは、これまでの広島滞在で見つけた広島のいいところがぽんぽんと口をついて出た。
県外の人が思うストロングポイントを、県内の人が盛り上げていければ強力なうねりになるに違いない。
「広島に来たらFillTimeダウンロードしなきゃ」となる社会を目指して、今日も長友さんは広島を駆け回る。
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