ちょっと恥ずかしくて、だれに相談したらいいのかわからない。
そんなデリケートな尿トラブルに挑戦するのは、「インナーサポート協会」石硯登貴子さんです。
“協会”とはいえ、構成しているのは石硯さんおひとり。
代表も講師も経理も広報もすべてこなすフリーランスです。
中高年に多いお悩みかと思いきや、若い世代でも人知れず悩んでいることがあるようです。
特に妊娠を経験した女性は、出産後にかけても尿失禁を経験することも多いのだとか。男性の場合は、加齢による前立腺肥大の影響で、夜間頻尿などの排尿トラブルを抱える方も。
性別年齢にかかわらず、誰にでも起こりうる問題です。
CHALLENGER「インナーサポート協会」石硯登貴子さん
自身の経験から、インナーサポート協会を設立。
尿ケアを主な目的として、心と体の健康改善につながる「イントレ」を開発しました。
排泄は、自律神経や血液の流れなど全身に関わるもの。そこで実証実験では、尿トラブルの改善だけでなく、体内酸素やストレス値など、「イントレ」の効果を数値で測定します。
数値の計測には、指先にはめて血中酸素を測るパルスオキシメーターや、ストレスレベルを測る機器、自律神経を計測する機器を検討中。
D-EGGSで実証実験を行った「Dfree」(トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社)も候補のひとつです。
モニターとして、府中町社会福祉協議会の協力のもと「府中町お元気サポーター」14人が「イントレ」を体験。
それぞれの居住地域のサロンなどで、普及をめざします。
若い世代も、運動不足などで筋肉量は落ちてきています。
トラブルの経験がないとなかなか自分ごとになりませんが、症状がない30代・40代のうちから、将来の体の変化に備えたいところです。
SECOND「ためま株式会社」「NPO HMCN」元木昭宏さん
新製品開発プロジェクトのマネジメントや、数々のメンタリングプログラム、さらにメンターの育成も手掛ける元木さん。
ウェルビーイング社会を目指す事業経験もあります。
(府中町での「イントレ」のようす。簡単な動きで心身をリラックスさせます)
ひとりで「イントレ」を普及させようと考えていた石硯さんに、元木さんは、事業としてスケールしていくことをアドバイスしました。
実証実験後には、アフターコロナを見据えて、オンラインレッスンや電子書籍化、講師の育成などの事業展開も目指します。また、受講した人が自分でストレス値などを測るのに最適な機器も検討中。
元木さんの伴走は、実験後のことにも及んでいます。
尿トラブルの改善は、ひとりひとりの健康問題だけでなく
可燃ごみとして処理される紙おむつ。ただの紙ではなく、水分を多く含むため、焼却炉の燃焼効率を落としてしまいます。
そうでなくても、ごみが増えれば二酸化炭素の排出量も増えることに。
(大人用紙おむつのタイプ別生産数量推移。一般社団法人日本衛星材料工業連合会ホームページから引用)