【30EGGS】“しおり”で旅をもっと楽しく!(結.JAPAN)
株式会社結.JAPAN(ユウドットジャパン)代表取締役の中山雅久理さんは現在27歳。
大学進学時から起業を志しており、1~3年生のときは、スタートアップでのインターンや学生を1000名規模で集客するようなイベントの運営に携わっていた。
それが大学4年時に友人の紹介で、現在の創業メンバーとも出会い「いったんやってみようか!」と意気投合し結.JAPANを設立。
日本製品の海外販路のサポートやインバウンド事業などを展開してきた。
そんな根っからのアントレプレナーである中山さんが今回提案するのは、「nicody(ニコディ)」という名のアプリサービスだ。
ニコディは旅行前に集まれなくても、みんなでリモート旅行計画が立てられることをウリにしたアプリだ。
通常グループ旅行は幹事に手間が集中し、幹事が決めた行程を後報告するだけということが少なくない。
しかしニコディは投票機能を内蔵しているため、「どこに行く?」「どこを回る?」という段階から意見を出し合うことができる。
これまで、LINEのチャット機能で旅行計画を進めるユーザーが多かったが、
旅行以外のやりとりもするため、肝心の気になるスポット情報や、スケジューリングが流れていってしまったり、
LINEのノート機能は作成者以外編集できなかったりという使いずらさがあった。
しかも他サービスとの差別化を図るため、おしゃれなデザイン、視認性のよさ、ユーザーインターフェイスには徹底的に注力した。
広島での実証実験は、4月にベータ版がリリースされたこのアプリの検証がまず主軸となった。
旅の計画をみんなで立てるプラットフォームから、旅の思い出も残すことができる“しおり製作ツール”へ。
さらにニコディは“旅のしおり”という考え方を軸に新たな展開も見せている。
しおりを用いた観光ガイドの作成には、広島観光連盟、尾道観光協会、ソイル瀬戸田、あなごのねどこ……など現在9事業者が名乗りをあげている。
実証実験後半では実際のテスト旅行を行い、一般の方が作成したしおりも閲覧可能になる。
しおり経由でどれだけサイト遷移が行われるか、しおりの発信力はどれほどのものか、しおりデータを蓄積することで事業者にどのような価値を提供できるのか……今後はニコディを使ったビジネスモデルの構築を視野に入れる。
ちなみに中山さんがいま旅したい場所はしまなみ海道。
以前は愛媛から北上したが、今度は尾道からの南下ルートをたどりたいという。
旅への情熱は終わらない。
すべての人にボンボヤージュを!
愛媛県 亀老山から望む来島海峡大橋 (© 今治地方観光協会 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 山形県 蔵王温泉スキー場 樹氷(© 蔵王,ロープウェイ クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 沖縄県 平久保崎(© 石垣市 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 京都府 清水寺(© ganden クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 東京都 東京駅(© MitsunoriEgawa クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 山梨県 新倉山浅間公園(忠霊塔)(© 富士吉田市 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 長野県 梅雨の蓼科湖(© Akiko_Kubosawa クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成, 福島県 さざえ堂(© 会津若松市 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/