ひろしまサンドボックス【公式】
“おトク”だけじゃない買い方で、自分らしい暮らしに近づく【RING HIROSHIMA】
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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“おトク”だけじゃない買い方で、自分らしい暮らしに近づく【RING HIROSHIMA】

ひろしまサンドボックス【公式】

農林水産省が発表した食品ロスの量(令和元年度)は、前年度より5%減少しました。
しかしその量は570万トン。まだまだ途方もない量です。

この問題に光を差すのが、株式会社コークッキングによるフードシェアリングサービス「TABETE」です。
アプリ内で、消費者は「レスキュー隊」の一員。飲食・中食店がまだ美味しく食べられるのに廃棄されそうな食品を登録し、消費者が購入することで“レスキュー”します。

東京23区を中心とした関東圏や、金沢市、浜松市、大阪市、札幌市など全国各地で展開中のアプリが、RING HIROSHIMAで広島に進出。
すでに15店舗が登録しています。(執筆時)

しかもこのアプリ、食品をレスキューするだけではありません。
レスキューした食数、総グラム数、そして削減したCO2排出量(推計値)を、レスキュー隊員ごとに、そして全隊員の記録も見ることができます。
貢献度が数字で見えることで、「もっとレスキューしたい!」と思える仕掛け。

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執筆当時、27万食近く“レスキュー”されていました。
SNSでも、レスキュー隊員が自らのレスキュー記録に関するつぶやきが盛り上がっています。

CHALLENGER「株式会社コークッキング」川越一麿さん・篠田沙織さん

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TABETEのスローガンは「自分にもお店にも地球にもみんな心地よい食の選択を」
「お得に買えてラッキー!」というだけでなく、お店のことや、その先にある地球環境まで考えて、レスキュー隊員としての経験値とレベルを上げてほしいんです。
レスキュー隊員という呼び名には、「自分の消費がイイものだったのか」考えられる消費者になってほしいという願いを込めています。(篠田)

レスキュー隊員には、「今月のミッション」や現在のレベル、経験値が表示されます。レスキューを重ね、レスキュー数やCO2削減量を増やしていくと、経験値が上がり、レベルアップ!

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実証実験としては、広島県内で「TABETE」による食品ロス削減がどれだけできるか。
TABETEはすべての飲食事業者向けに作りましたが、3年ほど運用してみて、中食(パン屋、洋菓子、弁当屋、総菜屋など)にいちばんハマるサービスだと分かりました。今回も、パン屋さんを中心に進めています。
実績としてもパン屋さんの出品が多く、ユーザーのニーズも高い。日々の出品数を増やして、アクティブユーザーも増やして、他のお店につなげていきたいです。(篠田)

目指すは、実証期間中に20店舗の登録。すでに75%を達成しています。(執筆当時)
店舗開拓は、コークッキングの出資社でもある中国電力グループと連携して、広島市を中心に進めています。

情報誌「TJHiroshima」などを手掛ける株式会社アドプレックスに、つながりのある事業者を紹介いただきました。おかげ様でスムーズに開拓できています。現地に行けない状況のなか、対面でお話しなければ難しい部分もあり、とてもありがたい。
特に地方での展開では、最初の1店舗目が参加してくれることが大切だと実感しました。特に知名度のあるお店であれば「あのお店が参加しているなら」と、ユーザーにも店舗にも信頼してもらえます。
エリアに詳しく、多くの事業者とつながりを持つアドプレックスに、とても助けられています。(篠田)

SECOND「株式会社はんぽさき」小林俊仁さん

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ひろしまサンドボックスは、D-EGGSの100起案パブリック評価のときから注目していました。輝くスタートアップがあるなあと。
イケてるスタートアップと知り合えそう!と思ってRING HIROSHIMAに参加しました。

実は、川越さんとは元々お知り合いだったとか。
RING HIROSHIMAで運命的なマッチングにより、再会を果たします。

農畜水産物・加工品を、作ってから売るのでなく売ってから作るような、予約販売 EC を立ち上げようとしていた時に川越さんと出会いました。 僕は一次産業、川越さんは調理された食品からのアプローチ。フードロスをテーマに一緒になにかできそうですねと話はしていた。 当時は特に具体的な取り組みには繋がりませんでしたが、一次産業×DXに関する事業がTABETEと親和性が高かったから、マッチングされたのかな?

ついに実現したタッグ。
すでに関東や他の地域で40万人以上のユーザーを持っていたTABETEに対して、小林さんはどのようなセコンドになるのでしょう。

TABETEは、売り手と食べ手、両方のユーザーを増やしていかないといけない。そのためにはランディングページ(LP)の工夫が必要です。
どれだけすばらしいコンセプトと仕組みでも、知られていなければ存在しないのと同じです。だからもっと知られて、使われてほしい。

この助言をきっかけに、コークッキングでは、LP改善専任チームが作られました。LPを見てくれた人が問い合わせ・申込みしてくれる流れを狙います。

自分にもお店にも地球にもみんな心地よい食の選択を

昨年、TABETEのコンセプトは「美味しく楽しくお得にレスキュー」から、「自分にもお店にも地球にもみんな心地よい食の選択を」に変わりました。

誰も損しない仕組みをどうやって構築できるかということが、特に食の消費という領域ではすごく重要。小林さんの言う農業の領域から小売り・消費まで、すべての食のサプライチェーンにおいて、今は買い手が強く作り手が弱い構造になっています。
このままでは50年後100年後に作り手がいなくなってしまう。そんな未来を変えるには、今のうちに買い手が変わらなければ。
食品ロス削減は、そのための一手と考えています。(川越)

SDGsとともに食品ロス削減問題は注目度が上がっています。
節分の恵方巻や土用の丑の日のうなぎなどを、予約販売のみにしている小売店も見かけるようになりました。

食品ロスの半分は家庭で発生しています。そのほとんどが、冷蔵庫の中で生まれている。これを減らすには、買い方を変えないといけません。
「スーパーではできるだけ手前から取りましょう!」ということとも違う。機械的に手前から取ったとして、それは自分が満足できる買い物でしょうか?
食品に限らず、安ければなんでもいいという消費行動が、自分の満足度を下げているんだということに気付いていない人が多い。買い物の幸福度は、自分がどう選んでなにを買うかで変わります。

TABETEを使って、意味のある売り方・買い方をして、買う意味を理解してほしい。だから「レスキュー」という言葉を使っているんです。ただの“お得な値引き商品”でなく、TABETEを通して「レスキュー」する行動は、きっと満足度が違うはず。(川越)

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年間600万トン近く食品ロスを出している日本。
だれも損しないTABETEで、消費者そして事業者の意識と行動の変化を目指します。

自治体などでも食品ロス削減に取り組まれていますが、例えば標語を作るなど、意識啓発がほとんどです。ジェフ・ベゾス氏の「善意は働かない。仕組みだけが働く」という言葉がぴったり。意識が変わったときに行動に移すための仕組みが欠けているんです。
TABETEはコンセプトも共感しやすく、レスキュー数やCO2削減量など数値で効果が見える。自治体や事業者としても取り組みやすい仕組みです。
行政や大企業と連携することで、地域全体、さらに日本全国への浸透も期待できるサービスだと思っています。(小林)
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