農林水産省が発表した食品ロスの量(令和元年度)は、前年度より5%減少しました。
しかしその量は570万トン。まだまだ途方もない量です。
この問題に光を差すのが、株式会社コークッキングによるフードシェアリングサービス「TABETE」です。
アプリ内で、消費者は「レスキュー隊」の一員。飲食・中食店がまだ美味しく食べられるのに廃棄されそうな食品を登録し、消費者が購入することで“レスキュー”します。
東京23区を中心とした関東圏や、金沢市、浜松市、大阪市、札幌市など全国各地で展開中のアプリが、RING HIROSHIMAで広島に進出。
すでに15店舗が登録しています。(執筆時)
しかもこのアプリ、食品をレスキューするだけではありません。
レスキューした食数、総グラム数、そして削減したCO2排出量(推計値)を、レスキュー隊員ごとに、そして全隊員の記録も見ることができます。
貢献度が数字で見えることで、「もっとレスキューしたい!」と思える仕掛け。
執筆当時、27万食近く“レスキュー”されていました。
SNSでも、レスキュー隊員が自らのレスキュー記録に関するつぶやきが盛り上がっています。
CHALLENGER「株式会社コークッキング」川越一麿さん・篠田沙織さん
レスキュー隊員には、「今月のミッション」や現在のレベル、経験値が表示されます。レスキューを重ね、レスキュー数やCO2削減量を増やしていくと、経験値が上がり、レベルアップ!
目指すは、実証期間中に20店舗の登録。すでに75%を達成しています。(執筆当時)
店舗開拓は、コークッキングの出資社でもある中国電力グループと連携して、広島市を中心に進めています。
SECOND「株式会社はんぽさき」小林俊仁さん
実は、川越さんとは元々お知り合いだったとか。
RING HIROSHIMAで運命的なマッチングにより、再会を果たします。
ついに実現したタッグ。
すでに関東や他の地域で40万人以上のユーザーを持っていたTABETEに対して、小林さんはどのようなセコンドになるのでしょう。
この助言をきっかけに、コークッキングでは、LP改善専任チームが作られました。LPを見てくれた人が問い合わせ・申込みしてくれる流れを狙います。
自分にもお店にも地球にもみんな心地よい食の選択を
昨年、TABETEのコンセプトは「美味しく楽しくお得にレスキュー」から、「自分にもお店にも地球にもみんな心地よい食の選択を」に変わりました。
SDGsとともに食品ロス削減問題は注目度が上がっています。
節分の恵方巻や土用の丑の日のうなぎなどを、予約販売のみにしている小売店も見かけるようになりました。
年間600万トン近く食品ロスを出している日本。
だれも損しないTABETEで、消費者そして事業者の意識と行動の変化を目指します。