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9年間のマレーシア生活が終わりました

2023年の10月末で、9年間生活をしていたマレーシアから帰国することになりました。日本企業のマレーシア子会社に赴任という形で生活をしていましたが、普通の海外赴任としては9年間は長いほうだと思います。

いま日本に帰ってきて約1ヶ月が経とうとしていますが、これまでの心の動きを書き留めておこうと思います。

マレーシアを離れる2ヶ月ぐらい前から、たくさんの友人や取引業者、役所の人たちなんかがお別れ会を開いてくれて、帰国直前は体力的に厳しい感じもありましたが、これでしばらくは会えなくなると思うとなんとも言えない気持ちになりました。

赴任していた9年の間には新工場の建設や生産機械の増設、忘れられないコロナなんかがあって、その都度会社のスタッフと一緒に懸命に乗り越えてきました。この会社のスタッフと別れなければならない、みんなの顔を毎日見ることが出来ない。この寂しさは人生で経験したことのないものでした。自分にとって初めて湧き上がってきた感情で、自分でもコントロールが出来ない気持ちが溢れて、本気でなんとか日本に帰らないで済む方法がないかどうか考えたりしました。

いろんなことが「最後の〇〇」になるのかな、って思いながら過ごしていました。朝会社に行く前に毎日食べていた「雲呑麺」も「最後の雲呑麺」、年に2回ぐらい遊びに行っていた「ランカウイ島」も「最後のランカウイ」になるのかなって思ったり、こんなにも自分が住んでいたマレーシアのイポーから離れるのが辛いことなんだとは気づいていませんでした。

マレーシアから日本に帰国して1ヶ月が経とうとしているのに未だにこんな気持ちになるのですから、9年間という月日は、過ぎてしまえばあっという間でしたが、やはりそれなりに長く、自分の生活や人格形成に大きな影響を与えた時間なんだと思います。

もう元には戻らない時間ではありますが、自分の人生においてものすごく大きくて大切な時間だったことに気付かされています。

まあでも飛行機に乗ればまた会えるんだから、その日を楽しみに新しい生活をエンジョイしたいと今は思えています。
※写真は大好きでほぼ毎日食べていたワンタン麺。


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