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聖徳記念絵画館

 大正15年1926年に竣工した聖徳記念絵画館には明治天皇と昭憲皇后の事績を描いた壁画80枚が収められている。いずれも著名な画家によるものである。絵画の構図に幾分の脚色はあるであろうが、イメージとしてそのように捉えていたということを含め歴史的資料としても貴重なものばかりである。何点か(「大政奉還」「江戸開城談判」など)は教科書でおなじみの絵画がならぶが、教科書から落ちている絵、つまりここで初めて見る絵に歴史を改めて教えられることが多い。
 聖徳記念絵画館gallery
 絵画館の建物は東西の長さ112m、中央ドームの頂点の高さが地上32mとされるが、意外に大きなものである。中央ドームの直径は15mとのこと。両翼にある絵画室に、自然光が入る設計は現代的である。絵画館は第二次大戦後、占領軍に接収された時期もあったと思うのだが、これらの壁画はその当時どのように占領軍の目に映ったのだろうか。絵画館の建物は平成23年2011年に重要文化財の指定を受けている。
   東京建築遺産 聖徳記念絵画館
 JR信濃町駅から外苑に向かい徒歩ですぐ。現在は水曜定休。
    なお、ここまでくれば新国立競技場が近い。
 

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