李恒青「受取削減は人倫に反する(傷天害理)」VOA 2023/02/16
VOA(美国之音)が流している映像の中で、米国情報戦略研究所の李恒青という人が電話インタビューで語っている。中国の医療保険制度改革で、保険の受け取りが減ることを、人のものを勝手に奪っており、人倫に反している(傷天害理:残忍で人間性がない)と。このインタビューには、傷天害理のほかにも、切身利益、不入敷出など、おもしろい中国語の言い回しがある。以下の38秒あたりからがこのインタビューである。
从武汉到大连 中国医保改革引发的抗议持续进行 美国之音 2023/02/16
(インタビュー部分翻訳)庶民(老百姓)がすでに街に出てしまった。私は事を落ち着かせるのはとても難しいというべきだと思う。
というのはこれは庶民自身に密接に関わる利益(切身利益)に関係しているからだ。あらゆる社会保険で現在減らされているお金は、引き上げられて求めに応じて支払われる地方(政府)のお金を含めて、実際はすべて庶民自ら支払ったお金だ。つまり庶民の自分のカネだ。
あなたが政府の強制力を使い、それを奪うとすれば、それは人倫に反している(傷天害理)。
しかし中央政府にカネがなくなり、そこであなたのカネを相談なしに盗ったわけだ。現在、中央政府の財政は実際上すでに空っぽで、地方政府の財政は収入が支出に追い付かない(不入敷出)。2022年全年、地方政府の財政収入は、31の省市自治区すべてで財政支出より少なかった。このような大きな前提のもとで、どうして基本的養老、基本的医療を保証できるだろうか。
これらのカネ(庶民が社会保険で支出したおカネ)は政府がどこにでも使ってよいものではない。現在、武漢の庶民たち、武漢のこれらの退職職工が要求しているのは、実際、彼ら自身の血と汗のカネを取り戻すということなのだ。全国各地の政府が、いずれも同様の難題(挑戦)に直面している。