事業撤退・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第76話>
私の勤めている会社では、日本で生産・販売している製品をイギリスとフランスの工場でも生産し、ヨーロッパ各国の現地顧客へ販売するという事業を進めてきましたが、世の中の時流が変わって来て、当初展開を計画していた製品は 残念ながら今後販売量が減少していく見込みです。
日本本社側の検討の結果、コストのかかる現地生産を一旦中断し しばらくは日本からの輸出販売を続けるとのこと。それに伴いイギリス・フランスの工場を他社に売却することになりました。
しばらくして、売却先企業の現地視察団がやってきました。
工場設備についての説明をします。ほらこんなに立派な機械がそろっていますよ、是非この工場を買ってください と丁寧に紹介をします。
工場で生産した製品を顧客に対して売り込むことはこれまでもやってきましたが、自分の工場自体を売り込むのは複雑な思いです。
*****************************
私のフランス工場勤務の業務が終了し、帰任することが決まりました。
日本に帰国することについての家族の反応は、
妻・・・ 万歳!万歳!
子供たち・・・ 帰りたくないよ~。
まわりから耳に入ってくる日本の情報は、
・日本は受験勉強が厳しいらしい
・クラスでのいじめがひどいらしい
など、否定的な情報が多くとても心配しているようです。
そんなに心配することはないよ となだめます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?