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海外赴任の準備・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第2話>

「海外赴任の準備」

私の会社では勤続15周年で1週間ほど休暇がもらえます。その機会に夫婦で海外旅行に行く人も多い。ちょうどこの年、私も勤続15周年を迎えるため、年度の初めに海外旅行の計画を立てていたのですが、旅行ではなく赴任することになってしまいました。 

さて何から準備をしたらいいのか?
まずは家族への説明。子供が受験生の年齢であれば絶対無理だけど、長男はまだ小学校1年生、次男は幼稚園の年少組。貴重な機会なので是非とも家族を連れて行きたい。
海外赴任の話をしたところ、私本人が仕事で海外に行くことは仕方ないけど、英語なんて全然しゃべれない私達家族がなぜ一緒に行かなければならないの?という当然の反応。家族は一緒にいなきゃ と何とか説得。
私が先行して単身で赴任し、生活基盤がそろったところで家族を呼び寄せることにしました。

海外赴任の場合、通常は赴任地に自社の前任者がおり、仕事のやり方や生活方法などを現地で教えてもらえるのだけれど、今回は買収した会社への初めての赴任のため、ほとんどのことを自分で作り上げていかなければなりません。
現地会社の事務の方に連絡を取って、日本人家族が生活するための情報をできるかぎり入手。
通勤に便利でかつ初心者の日本人家族が住むのに便利な町は?
子供の学校をどうしたら良いか?
日本食材は手に入るのか?
などなど・・・

それから
・赴任日程の決定、航空機の予約
・滞在許可(Visa)の取得
・予防接種
・引越しの手配
・・・
毎日の会社での業務をこなしながら、これらの準備を進めていきました。 

もちろん、子供たちは英語を話せません。そこで、近所の子供英会話教室に通わせることとしました。週一、二回程度ではどれほど上達するかわからないけれど、現地に馴染むためのちょっとでも足しになれば。

長男が通う小学校からの連絡によると、長男は最近、授業中に何か考え事をしながら窓から外をぼーと眺めることが多くなったらしい。
おそらく海外での生活に不安を感じているでしょうね。ちょっとかわいそう。 


出発の日

さて、出発の日がやってきました。
10月の土曜日で次男の幼稚園の運動会の日です。お昼に成田空港へ向かうので、午前中はスーツケースを持って運動会を見に行きました。
次男のかけっこやダンスを見ているうちに出発の時間になりました。いよいよ、駅に向かわなければなりません。
妻と長男はしばらく会えなくなることを惜しんで、それなりに別れの言葉を交わしてくれました。
一方、次男は私がいつものように会社に行くという程度にしか思っていないみたいで、バイバイと軽く返事をして友達と一緒にジャングルジムの方に駆けて行ってしまいました。
後ろ髪を引かれる思いだけど、さあ出発。 

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