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日本に帰国して感じること/顧客対応vs勤務時間・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第84話>

お店の閉店時間

私が会社の帰りによく行くショッピングセンターの営業時間は19時までです。5分くらい前になると「もうすぐ閉店です」との店内アナウンスが流れます。
店内にいた人々は急いで買い物を済ませようとしますが、19時を過ぎてもまだ買い物かごを持ってうろうろしている人が何人かいます。親切にも それらのお客が買い物を済ませるまでレジは待っていてくれて、対応してくれます。そのため、入口のシャッターを下ろすのは閉店時間を10分ほど過ぎてからになってしまうようです。

私の日常の仕事でも、顧客からの急ぎの要件がある時に なんとか間に合わせようとして残業することがあります。

でも 海外ではそうそう顧客に優しくはありません。
フランスにいた時のことを思い出しました。フランスは労働者の権利が強く守られているので、個人の勤務時間に厳格です。

町のスーパー

町のスーパーでは、レジはお客が並んでいない限り 閉店時刻きっかりにレジを止めてしまいます。お客が買い物かごを持って店内をうろうろしていても、容赦ありません。時間切れとなり買えません。

空港の売店

マルセイユ空港を利用してよく出張しましたが、空港のロビーに小さなコーヒースタンドがあります。「閉店時間 18:00」と書いてあります。でも 18時の10分ほど前に注文したのですが 終了しましたと言って断られました。
店員の勤務時間が18時までであり、18時きっかりに帰る方式のようです。そのため、早々と売店業務は終了して後片付けに入ります。

役所の手続き

事務センターに在留届けの更新手続きに行きました。
窓口で書類を提出すると、受付担当の女性は 机の上に積んである10冊ほどの書類の一番下に差し込みました。
「すいません。急ぐのですが…」
 「わかりました。順番になったら、急いで処理します。」
「・・・」
まあ、先に提出してある書類を差し置いて、私の書類を優先的に処理してもらう理由もないのだけれど。
いずれにしろ、残業をしてまで対応する気はないようです。

お客を大切にする心

お客を大切にする日本人の配慮には とても感心しますが、この心遣いはどこから生まれるのでしょう。

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