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スコットランドへの鉄道の旅・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第34話>

スコットランドへ家族で旅行に行きました。(夏休みの話です)
飛行機ではなく、ハリーポッターで出てきたように列車で行くことにしました。ロンドン北駅からエジンバラまで特急列車で4時間半くらいです。

ダイヤの乱れ

ロンドン北駅に早めに着いて指定席を購入し、出発列車を示す電子表示板を見ながらホームで待っていたのですが、運行ダイヤが結構乱れています。イギリスでは列車は遅れることが多いし、予定の列車が急にキャンセルになったりすることもあります。
心配になって、ホームに臨時設置された案内所の駅員に発車予定を聞きに行きました。たくさんの人々が、自分の列車の運行状況を聞くために集まっています。私も問い合わせてみましたが、「未定」との返事。
せっかく楽しみにしていたスコットランド旅行なのに、キャンセルになったら困ります。

 しばらくして再度状況を聞こうとして案内所の駅員の近くで待っているうちに気づきました。その駅員は乗客から問い合わせを受けてそれに答えるたびに、メモ帳に斜線(/)を一本ずつ引いています。 

どうも 何人の問い合わせに対応したのかを記録しているようです。どれだけ臨時の仕事をしたかが その日の追加賃金につながるのでしょうか。
日本でも時々事故や故障でダイヤが乱れ駅が混雑している風景をニュースでみることがありますが、乗客への説明対応をしている駅員さんは同様な行動をしているのでしょうか。

別便でとりあえず出発

電子表示板を見ながら1時間ほど待っていると、我々が乗る予定便の一つ前のエジンバラ行きの列車が出発するようです。意を決してその列車に飛び乗りました。とりあえずこれで目的地までは行けます。
本当はこの列車ではないのですが、予約した座席番号の指定席が空いていたので家族で座りました。(席は空いているし、ちゃんと指定席料金は払っているのだし)

しばらくくつろいでいると、2時間ほど経ったところで、車掌が切符を調べに来ました。この席はあなた達の席ではないと言います。
そこで、私の予約した列車がキャンセルになりそうだったのでこれに乗ったのだ、と説明をしました。
すると車掌は手帳を調べて、その列車は遅れたけどもちゃんと出発しているからそちらに乗り換えろ と言います。
本当に運行しているのかとても心配でしたが、次の停車駅で一旦降りました。

無事乗り換えたけど…

もし来なかったらどうしようと心配しながら1時間ほど待ったところ、幸いにも予定の列車がやってきました。無事乗り込むことができました。
ところが、私の座席のある車両はエアコンが壊れていて空調がきいていません。でも仕方がありません。あまり快適ではなかったですが、無事エジンバラに着くことができました。
その日予定していた観光はあきらめて直接ホテルに行き、翌日からレンタカーを借りてエジンバラ城やネス湖の観光に出かけました。(観光案内はまた別の機会にします) 

[ネス湖] 湖畔の古城ではバグパイプの演奏が行われていて とても良い雰囲気。
残念ながら ネッシーは現れませんでした。

列車は遅れるもの

ちなみに、列車が遅れるのはイギリスに限ったことではありません。ヨーロッパの他の国でも同様です。
もちろん運行ダイヤは定められていますが、遅れたりキャンセルになったりすることがよくあります。でも5分~10分程度の遅れならばそれは定刻以内という感覚で、人々は特に慌てず騒がず です。日本みたいに1分、2分にピリピリしていません。
ホームがたくさんある大きな駅では出発ホームも突然変わったりする(しかもアナウンスはありません)ので、駅の改札ではみんな電光掲示板で出発案内を時々注意深く見て確かめています。列車に乗るまで気が抜けません。 

なお、復路(ロンドンへの帰り)は、予約した列車に予定通り乗ることができ、無事にロンドンへ帰りつきました。


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