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難民アスリートの現実とサポート

今日は、イブラヒム・フセイン選手にお会いした。
彼は、2021年の東京パラリンピックに難民選手団の一員として出場したシリア出身の選手だ。
パラリンピックには競泳選手として出場したが、最近は車いすバスケットボールの活動にも力を注いでいる。

今回は、6/20の世界難民デーに合わせて、障がいを抱える難民の存在を多くの人に知ってもらいたいという目的で来日していた。
今、難民は世界中で1億人を超えていて、その中で、1200万人以上が障がいを抱えて難民生活を送っている現実を初めて知った。
紛争の攻撃や地雷などで怪我を負い、障がいを抱え、異国の地で言葉や文化の壁・差別や苦しい経済状況に直面しながらなんとか生活をしているそうだ。

イブラヒム選手も、シリアで友人を救うために砲撃の中に飛び込み、右足を失った。
痛み止めもない中、治療を求めて命懸けで地中海を渡り、ヨーロッパへ。
体と心に大きな傷を負ったまま時を過ごしていた彼は、障がい者スポーツに出会い、スポーツとともにもう一度生きようと思ったそうだ。
それからひたむきな努力を重ねてきて、今に至っている。
2016年のリオパラでは、難民選手団の旗手も務めた。

彼は現在、スポーツを通じて、同じような難民の障がい者を支援していきたいと考えている。その一環で、ATHLOS FOUNDATION を立ち上げた。

各国に移民しバラバラになった難民アスリートの仲間たちと一緒に、練習環境の整備などの支援をしている。ギリシャとアメリカに拠点があるが、日本でも少しずつ仲間が増えてきたそうだ。

是非、皆で支援していきたいと思っている。
元アスリートでもある僕は、自分自身でも、あらゆる人がスポーツを楽しんでほしいという思いでアクションを重ねてきた。だからこそ親近感もあり、イブラヒム選手たち難民アスリートのサポートにも積極的に参加したい。

2022年6月30日まで寄付を募るクラウドファンディングが立ち上がっているので、皆さんも、可能であればサポートお願いします!
障がいのある難民のスポーツ支援を日本と世界に広げたい!
https://motion-gallery.net/projects/hopeforall/updates/41322

イブラヒム・フセイン選手(前列左から5人目)


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