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生きると決めた日にする自傷は痛い

生きると決めたその日に私は自傷行為をしていた。カッターを探し回り、見つけると安堵し、そして自分の腕にあてがった。その行為がいかに愚かしいことなのか自分でもよく分かっているつもりではあるが、それでも私は泣きながら、カッターを引いた。

痛い

そう思った。今までしてきたどの自傷行為よりも、痛いと感じた。何故だかは分からない。それから泣きながら何度も何度もそれを繰り返し、部屋の中がぷーんと血の匂いで満たされた。

そんなに切ったのか、とハッとする。心なしかふわふわとして貧血のような雰囲気もある(血の匂いにあてられただけかもしれないが)私はより一層哀しくなって、泣いて、Twitterやラインで返信をくれそうな人に連絡をしてみた。

30分でいいから、私の話を聞いてほしかった。迷惑になるのが分かっているので、送ったのは一人二人だった。返信は来たものの、通話してほしいとは言えず、頼ったのはTwitterの寝落ち通話だった。

男性としばらく話して、寝落ちするまで続く通話。少し落ち着いた。本当は別に男性じゃなくたっていい。けれど、寝落ち通話の募集をすると男性の方が多い。それはたぶん私が年齢を明かしていない女性だからだろう。

幸い、エロを強要されたりはせず、ただくだらない話をして、私は甘えることもなく、彼は眠ったようだった。私は眠れなかった。

誰かと話したい。そんな私の欲を満たしてくれる人は、居ませんか。

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