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#詩のようなもの

もうやめよう。今日やめよう。

もうやめよう。今日やめよう。

どうせ読まれないなら
どうせ誰にも見向きされないなら
もうやめよう
今日やめよう

そうなったって誰も私を求める人などいないのだから

書くことなんて私には出来ないことだったのだ
痛みを伴いながら書いても書いても
誰の心にも響かない
そんな不毛なことをして何になる
だからもうやめよう
今日やめよう

だのになぜ
私の心は書きたいと切望するのだろうか
血を流してまで
書きたいものが湧き出るのは
どう

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明日の憂鬱

明日の憂鬱

明日の憂鬱を前借したみたいに、憂鬱な夜だ
こんなにも泣きたくなるのは何故だろう
夜の散歩にでも出たら
気が紛れるのかな
それともダムが決壊して泣き出してしまうのかな
でもこれは明日の憂鬱の前借だから
明日はきっとこの憂鬱は晴れて
晴々とした気持ちになるのだろう
早く眠れ私
早く
早く

明日は明日の風が吹く

明日は明日の風が吹く

明日は明日の風が吹く
今日がどんなに辛くても
今日がどんなに寂しくても
今日がどんなに哀しくても
明日は明日の風が吹く

今日とはちがう風が
必ず新しい風が
どんなに辛い日の後も
哀しい日の後も
寂しい日の後も

必ず新しい風が

さよならの朝

さよならの朝

ぴかぴかの朝が来て
街が目を覚ます
私はいつもねぼすけで
いつもぴかぴかの朝を少し逃してしまう

早く目が覚めた今朝
街はまだ少し寝ぼけ眼で
私はねぼすけではない朝を噛みしめる

さよならをいうために
早く起きた朝
今日で最後になるあなた
好きだったあなた

さよなら
さよなら

街の中に
私の心に
さよならがこだまする