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#41 レッスンのやり方

僕はいわゆる”先生”としてレッスンを行うこともあります。これはこれで面白い。僕のレッスンは例えば音楽大学や専門学校、街の教室みたいに教科書があるわけではなくて、生徒一人一人の話を聞いて、実力を見て、その瞬間瞬間に必要なことを提供する感じ。
教科書、テキストがあれば楽やねんけどね。一ページ目から順番にこなしていけばいいから。考える必要がない。それに、教科書やテキストがあるなら、極端に言うと教えてもらう必要ないのよね。紙に書いてあるようなことはだいたい同じ。音楽の理論や作曲法、市販で手に入る情報って、だいたい同じ。それはもう、楽器屋の本コーナーで立ち読みすればいいと思う。いや、極端な話やで。僕は、その教科書に載ってないことをシェアしたいなぁと常々思ってます。「教える」じゃないのよね。「シェアする」の方がニュアンスとして近い。何かを教えるような立場ではないから。「先生」と呼ばれるのが嫌なんよね。いやいや俺も知らんで、と。ただ、今まで経験してきたこと、肌で学んできたことをシェアすることはできるから。そして生徒さんそれぞれ悩み、課題が違うから。人によっては作曲や演奏の前にすべきことがあったりするし。1時間話聞いて終わることもある。ってそれレッスンなん! って僕も思うよね。そもそもレッスンじゃないんかもしれんな。

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