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『三国志集解』を教材に、漢文の家庭教師をやっています

佐藤ひろおです。会社を休んで早稲田の大学院生をしています。
三国志の研究を学んでいます。

オンライン(zoom)で漢文を教える「家庭教師」をやっています。
昨日、ひとりめの生徒さんの第2回を終えました。

この「家庭教師」事業で、何ができるのか&何がやりたいのかが、少し見えてきたような気がするので、位置づけをメモさせて下さい。

三国志は人気コンテンツで、研究からエンタメまで、裾野が広い。
情報の流れを書いてみると、こうなります。

① 前近代中国の知識人
② 近現代の研究者(日本・中国)
③ 現代の作家、ドラマ・映画、ゲーム会社
④ 三国志の記事を書いたり、創作したりするコアなファン
⑤ 作品や記事を楽しむ三国志ファン

三国志は、約1800年前に実際におきた歴史上のできごとです。①前近代中国の知識人が書き留め(歴史書)、歴史書を研究し(考証学)、物語にまとめた(三国志演義)。
これを受け、②近現代の研究者、いわゆる「大学の先生」が研究をしてきた。論文、専門書というかたちで発表されます。研究者たちは、歴史書や物語を「翻訳」しました。
これを受け、商業作品が生まれる。③小説家・漫画家が三国志の作品をつくる。ドラマ・映画・ゲームが提供される。
④三国志のコアなファンが、情報をまとめたり、ネットで記事を書いたり、小説や漫画を二次創作して、「同人誌」を作ったりもする。
すべての土台に、③作品を楽しんだり、④ネットや同人誌を見ている⑤「三国志ファン」がいる。

5つに分けましたが、「上」「下」という話ではありません。情報の流れを便宜的に整理したら、このようになるという一例です。
②から⑤まではわりと流動的で、兼ねることがあります。一流の②研究者が、漫画作品③の熱心なファン⑤であり、若いころウェブサイトを作っていた④ということは、よくあります。③商業作品と④同人作品の区別は、技術発展のおかげでうすれる一方でしょう。

以上を見渡したとき、もっとつながり(パイプ)を強化したほうが、三国志の文化?全体が面白くなるだろう、という部分を発見しました。

ぼくの生徒さん(想定するお客様)は、
④コアな三国志ファンです。

作品③を鑑賞する⑤だけでは飽き足らず、④自分で記事や作品を書きたい。しかし、より深い情報(①前近代の中国人の蓄積、②近現代の研究者の成果)へのアクセスの仕方が分からなくて、足踏みしている。
もっとオリジナリティを出したい、楽しみたい、三国志を深めたいはずなのに、その手段が分からない……。かといって、②大学院に入って、現代の研究者に師事するほどではない……。

この空隙を埋められるのが、ぼくのzoomでの漢文の授業です。
④コアな三国志ファンだ。一般書やインターネットの情報は、あらかた見終えた。しかし、もっと三国志を深められるはずだ。オリジナリティを発揮して、自分なりの三国志の考察、物語、キャラクターを作り出したい。けれど、直前で立ち止まっている。

そういう方々にきっと喜んで頂けるのが、ぼくの三国志に関する漢文の家庭教師です。教材として、①前近代の中国の知識人にも気軽にアクセスできるので、『三国志集解』が便利だと思っています。

1時間4,000円で承っています。
1回の授業は、原則として90分(6,000円)。
ご料金は後払い。1回ごとに、継続するか否かを判断して下さい。実施する頻度は生徒さんにお任せしています。

料金は、私の実働時間で設定しています。
生徒さんは同時に3人まで出席して頂くことができます。その場合も同一料金です(1時間4,000円)。皆さんで、適宜ワリカンなどをしてください。3人に絞るのは、これ以上増えると会話がしづらくなるからです。

初回のみ、自己紹介と、生徒さんの興味のありかのヒアリングをして、『三国志集解』を読む場所(だれの本紀・列伝にするか)と、読み方の方向性をすりあわせるので、90分で3,000円とさせて頂きます。

よろしくお願いいたします。
早稲田大学 大学院文学研究科 佐藤大朗(ひろお)
hirosatoh0906@yahoo.co.jp

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