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漢文を読んでお金を稼ごう/古文・漢文不要論にむけて

佐藤ひろおです。会社を休んで三国志の研究をしています。

友達に聞いたんですが、今年も受験シーズンにさしかかり、古文・漢文が不要だ(学校で教える必要はない、受験科目に含めるべきでない)という話が盛り上がっているそうです。

ぼくはアラフォーながらに毎日、漢文を読んでいますが、自分の経験から語ると、漢文はお金を稼ぐときに役に立ちます。必須・必修にすべきダ、とまでは言いませんが、漢文はお金を稼ぐときに有用です。
役に立たないから不要、という説には、反例を提供できます。

なぜか。日本語で仕事をするとき、専門用語や小難しい文は、漢文の知識があると、すばやく正確に理解できる。ライバルに差がつきます。中高生のうちに、漢字の知識を増やし、熟語の成り立ちを理解し、「漢文調」の文に慣れておくと、人生の中盤~後半で有利です。


高度とされる仕事ほど、言葉や文がむずかしいですね(これは同意を頂けると思います)。むずかしいものに「真・善・美」の価値があるかは、正直わかりませんが、
 ・仕事では、むずかしい概念操作をせざるを得ない
 ・むずかしい概念操作を、やれるひとが少ない
のは事実ですから、市場原理で、時給があがりやすい。

仕事の専門用語は、先人たちが前近代の中国、近代の欧米から移植し、試行錯誤して「漢字で」輸入したものと、その派生形です。漢文にまったく親しんでいないと、入り口でつまずくんです。

中学校で学んだ「日本国憲法」のように、きっちりした文章を書こうとすると、「漢文調」になるんです。ビジネスで使う、社内外の規則も同じ。ルールに精通したものが勝つ。これは鉄則。

上司やお客様が、「あーわかんね。拒否反応が出る」という、むずかしいことに自分がアクセスできれば、評価されやすいです。

弁護士や会計士のような専門家に質問するにしても、「専門家から、有益な助言を引き出す」スキルって、じつはすごくレアなんです。
弁護士や会計士が、知識においてすごい人たちなのは当然ですけど、うまく質問しないと、依頼者(個人・企業)にとって役に立つことは、ほとんど教えてくれませんからね。そういう構造になってます。

「漢文を学んで、お金を稼ごう!!」は、あながちウソではないと思います。少なくとも、ちまたにあふれている、さまざまな商品説明や営業トークと同レベルには信頼ができる説だと思います。

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