西日本豪雨の思い出/新幹線やバスの遅延で帰れない

佐藤ひろおです。
昨日は、早稲田大学の授業に出席してから、新幹線で名古屋に帰ってきたんですが、小田原駅で新幹線が人身事故があり(女性が死亡したらしい)最大で70分の遅れが出ました。追い上げて、55分の遅れで到着。

名古屋市の辺境に住んでいるので、「名古屋駅」に到着しただけでは遠足は終わらず、最寄り駅まで、30分ちょい地下鉄。乗り換え1回。
昨日は、最寄り駅までの乗り換えができず、80分ほど歩いて帰りました。距離的には、散歩の範囲ですが、4泊5日の荷物+大量の書籍+研究室で印刷した資料(A4サイズ300枚)などが重すぎて、しんどかったです。
電車の遅延1時間+予定外の徒歩80分で、帰ったら深夜2時を過ぎてました。なんてこった。

新幹線の遅延を想定していなかったです。40分の遅れまでなら、ぶじに地下鉄で最寄り駅まで来られたのに、惜しかったっす。でも、「追い上げ」がなかったら、徒歩が80分では収まらなかったので感謝です。

「夕方まで東京に授業に出てから、名古屋に帰る」は、さまざまなパターンを試したことがあって、
2ヵ月前は、17時まで早稲田で研究会に出て、18時に新宿にバスに乗り、23時ごろに名古屋駅着…のはずが、高速道路が渋滞して80分ほどの遅れ。地下鉄が終わってしまって、JRでさらに手前(鶴舞駅)までゆき、10キロ強を、3時間かけて歩いて帰ったこともあります。早朝4時前とかに帰宅。

……それがイヤだったから、今回は新幹線にしたのにな(笑)
手ぶらならば、10キロメートルぐらいならば、深夜徘徊(散歩)が趣味なので苦になりません。ただし、大きな荷物があると、つらいっす。

タクシーに乗れば、5000円ほど。
オトナだから、出せない金額じゃないですが、それなら名古屋駅でホテルに泊まれる。しかし、家のそばでホテルというのは、心理的な抵抗が。
それに、高速バスの場合、交通費を節約したはずが、追加料金を払うならば、新幹線に乗ればいいじゃん、ということになってしまう(昨日は、新幹線にまで遅延されたので、次回からはもう少し余裕を持たせます)。
お金をケチり、けっきょくは歩く……という。

新幹線は30分、バスならば1時間ほどのバッファを作っていますが、まだ、「ギリギリを攻めすぎている」んですね。気をつけます。

交通機関のみだれというのは、なぜか動揺を誘われます。地元の名古屋駅まで届けてくれるなら、「なんとでもなるじゃん」と、大きく構えていたいのですが、なんか不安になってしまうんです。器が小さい。

平成30年7月豪雨の思い出

平成30年7月豪雨(西日本豪雨)っていうのがあって、もう少しで、丸3年が経過しますね。オウム真理教事件の死刑執行があった日です。フロアに響き渡るニュースで、雨のことと死刑のことを、交互にやってました。
当時ぼくは、会社の命令で北九州に出張していました。

いまでは、イメージしにくくなりましたが、まだ3年前は、「出張しなければ出来ないこと」が多かったんです。監査かなにかに行っていたのですが、豪雨によって、
・前日に、名古屋(豊田)から、九州北部にゆき前泊
・現地で、道路の不通や、鉄道の運転取りやめ
・上司と在来線の駅で足止めにあい、車で迎えにきてもらう
・ザー!!
・出張先の事務所の社員が、出社不可能もしくは自宅待機命令
・事務所の裏手の山がくずれたとかで、大騒ぎ
・出張の目的(監査)を果たせなくなり、ぼくにも帰宅の指示
・岡山県の洪水か土砂崩れで、新幹線が分断
・飛行機が飛ぶかは不明だが、チケットをギリギリ確保
・空港でロビーで百人以上のスマホからアラートが鳴りっぱなし

当時は、半島北部からのミサイルのアラートが流行っていた気がします。生きた心地がしなかったんですが、
そういうとき、
「ろくに仕事をしないが、いちおうは偉い。親会社からの天下り。会議では絶対に発言しない。社長から話を振られてもトンチンカン。みんなから軽蔑されているおじさん」たちが、のきなみ落ち着き払って、「死ぬわけじゃないんだから」って、図太く安定しているんです。

まったく関係ない、物理学や天体などの話をしてくれたり(いつもから、わりとそう)、海外赴任で死にかけたことに比べたら……と開き直っている。

たしかに。死ぬわけじゃない(はず)。動揺している自分が、ケチなやつだなと思ったんですけど、いまも異常事態には弱め。鍛えるべし。
ちなみに、豪雨のことがあって以後、ぼくが上記の「おじさん」たちに、従来よりも敬意を払うようになったというのは、べつの話です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?