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気候変動に向けてエシカルアクション!

一週間前の2/24の昼過ぎ、たまたまNHK教育テレビをつけると環境についての番組がやっていました。その中でエシカルアクションという言葉を初めて聞きました。いや聞いたことがあるような気がしたのですがアンテナが立っていないから聞き流していたのかもしれません。

1|エシカルアクションとは

番組の中で紹介されていた説明がわかりやすかったのですが、SDGsは17もの目標があってその目標が多いためにすぐに出てこない。そのような目標を目指すための方法として、もうちょっとゆるく、良いことをするというエシカルアクションをしましょうということが、エシカルアクション。SDGsが目標であることに対して、その目標に到達するためのアクションがエシカルアクション。
 
Webで「エシカルアクション」と検索をすると出て来た中に葉山市でのページがかなり上位に表示されていました。

この中でエシカルの意味も書いてありましたが、Ethical(エシカル)は、英語で「倫理的な・道徳上の」という意味とのこと。一般的には、私たちの良心に基づいて考えた時に良いとされる、「環境」「人・社会」「地域」を思いやった考えや行動のことを指す、とあります。

2|エシカルアクション例

NHK教育テレビにはちょうど日本郵便の代表も来ていたので、郵便局でのエシカルアクションの例も挙げられていました。
紹介されていた郵便局での取り組みは、豊島区の郵便局での取り組みでエシカルを知ってもらうということで、高校生との取り組みの紹介でした。
その取り組みでは、食べられるのに市場に出回らない野菜(規格外品)を食べるようにして廃棄をなくすというものです。ここでは同じ商品を販売するのでも、カーボン・オフセットというエシカル商品も並列で用意するというアイデアです。100円だけ高いけど、その100円は森林保全へ使えるようにするという取り組みです。しかし結果として100円上乗せされていても、8割がエシカル商品を選んだようです。

日本では寄付の文化があまり広まっておらず、寄付する場所もコンビニなどのレジの横にある募金箱などのイメージしかないのですが、エシカルという言葉は寄付文化がない日本において、新たな寄付の文化を作り出すのではないかと感じました。

その他にも青い衣類の改修ボックスを設置して、ファッション雑貨を入れてもらい、CO2削減を増やすという取り組みもありました。郵便局でお客さんに声を聞いてみると、捨てる衣類が多いということがわかったようで、このような取り組みを開始したようです。郵便局で改修したものは、ECOMMITという連携企業へ渡されて、衣類の98%をリユース品として販売しているというもの。
衣類は廃棄時のCO2排出量はかなり大きいので、このような取り組みは素晴らしいと思いました。

3|エシカルアクションをしてどのくらいCO2が減るのか

この番組ではSDGsアイドル(2021年に結成)の佐倉はるくさんのご家族でのリアルな取り組みも紹介されていました。
・自転車を使ってCO2を減らす
・スーパーで割引商品の積極購入
 (余った食材廃棄処分で年間520万トンもCO2を発生)
・シャワーで生活
・古着をリサイクルへ
など。結果として、2週間(3人)で86kgのCO2削減。これは1年で2236kgのCO2削減。

現在一人当たり7650kgのCO2を出していると言われているようで、これを2030年までに2500kgに減らす必要があるようです。つまり1年で1人あたり5000kgのCO2を減らす・・・相当に高いハードルであり、個人の努力だけでは限界も感じます。

合わせてやっていたのがIoTによるアプリでの電力可視化。
実は電力可視化をすると家電の待機電力が相当大きいようです。ただいちいち電源からコンセントを抜くなどの対応が必要なので、そもそも待機電力をゼロにするモードなどを作るなどメーカー側がもっと努力をしないければいけないのではないか、と感じました。

あとこのトライアルを実施した佐倉さんが言っていましたが、家族全員でやろうとすると家族が顔を合わせるようになる。楽しかった。という感想がありました。楽しさも一つの要素なのだろうと思いました。


ハードルが高いけど、
 寄付、楽しさ、メーカーなどの巻き込み、エシカルなどの言葉の拡大
などの要素が行動変容につながらないかな、と感じました。

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