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お味噌は元気のもと(八丁味噌蔵見学)

“このnoteは僕の旅日記です。元々は旅行好きな母に読んでもらおうと書きました。近ごろ高齢と持病のために外出するのが難しくなった母に代わって僕が訪れた旅先のきろくです。これに加えて僕が現地で見つけた土産物を受け取ってもらうことで少しでも旅行気分を味わってもらおうという趣旨となっております。毎月一回の連載です。”

こんにちは mons です。

突然ですが、味噌田楽やふろふき大根と言ったら何を思い浮かべますか?

そう!あの甘くてしょっぱい味噌だれです。

濃厚な味わいが、お出汁で煮たコンニャクや大根の素材の味を引き立てます。このほかにも愛知県にはみそカツや味噌煮込みうどんなど様々な味噌を使った料理があります。

今回はそのおミソの味の秘密を知る旅をしてきました。


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僕が住むここ岡崎は八丁味噌の郷とも言われてます。

岡崎城から西へ八丁(870メートル)の距離に八帖町という古い町並みがあります。その佇まいに江戸時代から続く二社の八丁味噌蔵があります。

合資会社八丁味噌(カクキュー)さんとまるや八丁味噌さんです。

全国の味噌蔵でも八丁味噌を名乗れるのはこの二社だけなんです。


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今回は、まるや八丁味噌さんの味噌蔵を見学させてもらいました。

ここでクイズです。赤みそと白みその違いってご存知ですか?

赤みそは原料の大豆を蒸してから仕込みます。一方白みそは大豆を茹でてから仕込みます。お味噌って知れば知るほど楽しい発酵食品なのです。


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まるで映画のセットのような中庭。かつてNHKの連続テレビ小説「純情きらり」の舞台にもなりました。


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蔵の中に入ると大きな桶とうず高く積まれた重石が目に飛び込んできました。

桶は直径、高さ共に6尺(2メートル)。桶の中の味噌は6トン。円すいに積み上げられた重石が3トン(約400個)もあります。

この仕込み桶の中で二夏二冬(およそ二年)の天然醸造を経て八丁味噌が出来上がります。

ここに八丁味噌の旨さの秘密がありました。


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見学の後は待ちに待った八丁味噌の試食です。

長期熟成された八丁味噌は水分が少なく濃い赤褐色が特徴です。

大豆の旨みがギュッと詰まっている感じです。

渋みや酸味が独特ですが、普通の赤みそよりも塩分は強くありません。ざらめ砂糖と一緒に煮た味噌だれは和食のどんな料理にも合うと思います。


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売店には味噌のほかにもたくさんの加工食品があって見ていて飽きません。


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母へのお土産はカクキューさんの八丁味噌にしました。シンプルな味噌そのものですがアイディア次第で何にでも使えるのが良いかなと思いました。


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僕のお土産はこちら。左は味噌コーラ。右はまるやさんの工場見学の記念で貰った八丁味噌のサンプルです。


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そして超おすすめがコレ。行った人だけが食べられる限定オリジナルの味噌ソフトクリーム。カクキューさんの売店で売ってます。

バニラアイスに八丁味噌が練り込んであって、上に味噌パウダーがかかっています。しょっぱ甘さがやみつきになります。


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あの仕込み桶の上に積まれた重石は、この矢作(やはぎ)川から取れたものだそうです。効率化や機械化では八丁味噌の味はつくれないと言うのも納得です。

伝統と自然の環境の中で育まれた八丁味噌にはカラダを元気にするもとが詰まっていました。

(mons)

ーーー【母からの返信】ーーー

“今日の夜は八丁味噌で豆腐汁を作ります。有難うございました。身体にくれぐれも気をつけてください。”

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