一般質問を整理してみた。2021年(令和3年)編、の巻。
名取市議会議員のさいひろみです。
改選から2年、折り返し地点を過ぎました。
かなり遅くなりましたが、2021(令和3)年の一般質問の振り返ります。
◇2021年(令和3年)2月議会(第2回定例会)
1.国民健康保険制度の現況と今後の改善について
1)直近3カ年の財政調整基金の状況は。
2)国が令和4年度から、子どもの均等割の減免制度を導入予定である。現時点での本市の考えは。
3)過去の一般質問で「(財政調整基金は)不測の事態、新型インフルエンザ等で急激に医療費が増加した場合を想定して積み立てている」と答弁があったが、現在の新型コロナウイルスの流行で国保財政へ影響はあったのか
4)財政調整基金を活用して、本市独自の子どもの均等割の減免や、国保税の引き下げをすべき。
2.下増田児童センター西棟(通称PiyoPiyoハウス)の利活用について
1)イケア・ジャパン株式会社等との解体や移設についての協議の内容は。
2)第六次長期総合計画や第二次環境基本計画のゴミ減量の観点と、センター建設のコスト軽減の観点から、解体廃棄ではなく、広く公募し建物の再活用をすべき。
3.2世帯住宅での保育料の問題について
1)保育料の決定について、同居の祖父母など、父母以外の家計の主宰者と判断される場合には、その方の課税額を合計する場合があり、世帯分離していても算定の対象となるが、その根拠は。
2)同一住所でも世帯分離している場合には、住まいの状況を確認し、保育料を世帯毎に算定すべき。
4.高齢者介護施設の新型コロナウイルス感染症対策について
1)職員と利用者などの感染対策の現状をどのように把握しているのか
2)高齢者介護施設のクラスター防止のために新規入所者や、職員のPCR検査を公費負担で行うべき。
※いま振り返ると※
国保税の軽減については、12月議会でも繰り返しました。
コロナウイルスは、今後もその時々の話題を取りいれながら継続的に取り組みたいところです。
◇2021年(令和3年)6月議会(第3回定例会)
1.市内のカメラ製造工場の国内生産終了報道について
1)法人市民税やふるさと寄付金など、市の財政への影響をどう捉えているか。
2)今後の地域経済への影響を注視すべき。
2.第一中学校の校庭などの現状と求められる改善について
1)間もなく学校沿いに県道愛島名取線が開通するが、防球ネットの高さや防砂ネットなど、通行車両や周辺への問題・課題はないのか。
2)野球などに使用するバックネットの下部がコンクリートブロック造りで、競技などの激突時を考慮されておらず、また劣化が進んでいる。更新すべき。
3)敷地南側のテニスコートは雨が降ると浸水し、一定期間部活などができなくなる。また、防球ネットも整備不良箇所がある。送球に改善すべき
3.公民館の将来と改善すべき課題について
1)区画整理事業により増田西地区の住民の大幅増加が見込まれるが、現在の増田西公民館の施設規模で対応できるのか。今後の利用者増加にどう対応するのかの考えを明らかにすべき。
2)障がい者・高齢者には名取図書館・増田公民館の駐車場が使いにくい。名取駅東口駅前駐車場も利用可能とし、その際の料金の無料化や軽減策も検討すべき。
4.新一般廃棄物最終処分場建設候補予定地の進捗について
1)本年1月21日の議員協議会で新一般廃棄物最終処分場建設候補予定地について説明されたが、その後の進捗は。
2)今後の予定を明確にすべき。
※いま振り返ると※
名取市のふるさと寄付にはデジカメがあるのですが、後々の補正予算で質疑したところ、これだけで1億円(!)以上の歳入があったのには驚きました。撤退は非常に痛いところです。
第一中学校周辺の道路工事も完了。1月末に開通しました。防球ネットのことを取り上げましたが、それ以外にも交通安全対策の取り組みとして、新年度当初=新入学シーズンに合わせて、館腰小学校での交通安全教室などを見学しています。
◇2021年(令和3年)9月議会(第5回定例会)
1.リフォーム助成制度による移住支援と住環境の改善支援について
1)空き家対策と移住支援として、空き家リフォーム助成制度を創設すべき。
2)他自治体でも実施されて好評を得ている既存住宅へのリフォーム助成制度に、良いものを長く使うSDGsの観点からも今こそ取り組むべきではないか。
2.市立学校の2学期制への移行について
1)2学期制への移行に向けた進捗と、3学期制からの変更によるメリット・デメリットを、どのように捉えているのか。
2)2学期制へ変更するに当たり、教職員だけではなく、保護者や児童生徒などの意見も取り入れ、幅広く議論し判断すべき。
3.増田小学校の東校舎の今後について
1)課題を整理し、東校舎の今後の在り方に早急な判断が必要ではないか。
※いま振り返ると※
リフォーム助成制度は、私の公約です。この質問で半歩ぐらい動いたでしょうか。
増田小の東校舎は、新年度予算の中で解体の方向を確認しました。答弁として「しかるべき時期に」ということで、内部での検討などもされているようです。
◇2021年(令和3年)9月議会(第5回定例会) 緊急質問
1.本市内に立地する県立がんセンター、県立精神医療センターを含む、 4病院統合・連携、再編報道について
1)市が情報を得たのはいつか。
2)今回、公表された構想では県立精神医療センターが加わった。見解を伺う。
3)現時点での市長の見解を明らかにすべき。
※いま振り返ると※
名取市議会では、約7年ぶりの緊急質問でした。準備など、かなり難しいものがありましたが、良い勉強になったと感じています。
◇2021年(令和3年)12月議会(第8回定例会)
1.負担感の少ない国民健康保険税について
1)財政調整基金を活用し、国民健康保険税額を見直すべき。
2.ごみ集積所の問題と改善について
1)市内のごみ集積所で、民地や道路の一部を借りている箇所数は。
2)ごみステーションの購入をめぐって、自治会・町内会での議論等も少なくない。市で購入費を補助し、負担を軽減すべき・
3)民地や道路を借用する集積所向けに、動物に荒らされず省スペース化が図られ、日常でも管理しやすい折りたたみ式ごみステーション等を支給すべき。
3.消防団のこれからの在り方について
1)消防庁がまとめた消防団員の処遇等に関する検討会の報告書を、どのように捉えているか。
2)ジェンダー平等の観点より、女性消防隊の活動への理解を広げ、加入しやすくするための取組を伺う。
3)検討会の報告書では、操法訓練や操法大会などのあり方等も議論になっている。本市の考え方を伺う。
4)検討会の報告書には「上意下達、命令一下が厳しく、自分たちが自由に意見を述べ、団運営に反映させることが難しいという声があるとの指摘もされている」とある。全団員にアンケート調査を行い、今後の活動や運営の参考とすべき。
※いま振り返ると※
国民健康保険は2月議会でも取り上げましたが、新年度の動きを確認するべく再度質問しています。そして、2022年度予算でついに下がりました。今後も財政調整基金の動きを適時確認していきます。
消防団は、知人などの情報や国の動きを見て質問しています。
こちらも2022年2月議会で、消防団の報酬などの関係条例改正がありました。また、2022年度予算にも反映されていることを確認できました。
◇2021年(令和3年)をまとめると
一般質問だけではなく、緊急質問もした年でした。
基本的に、地域での課題などを取り上げることが多くなり、新年度予算などで少しづつ改善が図られるようになりました。
自分なりの「カタチ」ができてきたように感じられる年でした。