間違った世間のメンズパーソナルカラー診断
大袈裟じゃなく、自分はこう思っています。
久しぶりの記事を書くことになりました、こんにちは。
メンズ向け外見コンサルティング事業を営んでおります、HIROYUKIです。
をおこなってきて、もうすぐ丸4年、男性の診断数は1000人を越えてからあまりカウントしなくなったのですが、それだけの数をこなしてきて、思うことがあります。
ネットの男性向けパーソナルカラー診断の情報、全部おかしくない?
というように。
自分も過去、テンプレート的にパーソナルカラー診断について解説している記事がありますので、それは数年前におこした記事でそこから研究を重ねて今に至ります。
そちらも読まれた方はこちらの記事にて情報を上書きしていただければと。
なぜこれだけ世間に広がった情報を否定するのか?
以下のポイントに則って解説をしていきます。
1.そもそも「似合う色」とは?
そもそも、男性において「色が似合う」とはどういう事でしょうか?
独自に研究を重ねる上で、3つの視点が見えてきました。
他のどなたも語ってはいないですが。
①肌色に馴染み顔映りが良くなる色
これが世間で良く言われている、パーソナルカラー診断です。
顔色が良く見えたり、肌色に調和したり、というので顔映りが良く見える色を知るということが、パーソナルカラー診断。
②顔立ちなどの雰囲気に調和する色
これが、メンズ顔タイプ診断起点で考える、「似合う色」です。
千葉雄大さんの「似合う色」を考えた時に、なんとなく
そんな柔らかいカラーや甘い色を考えることって多くないですかね?スパッと「黒だ!!」っていう色が出てくる人は少ないはず。
そしてこの似合う色の連想は、明らかに
「顔印象」
から引き起こされています。
となると、顔タイプ診断と「似合う色」の親和性の方が、男性においてはパーソナルカラー診断より優位になるはずですよね。
③男性としての印象を良く見せてくれる色
そしてもう1つ、大事な視点があります。
「男性としての印象を上げてくれる色」
これもよほど解像度が高い人間でない限りは、カッコ良く見せてくれる色、すなわち、「似合う色」だと認知します。
自分はこのようなビジュアルで、こんなスタイリングをします。
というどちらかというと女性的な印象が強いのに、よく黒を着ていると「黒似合うね!」と言われます。
黒ってすごく強くて男性的な色なのに、男性的な印象を持たない自分がなぜ「黒が似合う」と言われるのでしょうか?
これ結構不思議じゃないですか?
それは、黒の持つ
が起因しています。
女性の場合はこれが女性らしさを損なうデメリットに転じる場合もありますが、男性はほぼみんな欲しい効果です。
なので、男性であれば男性としての魅力を上げてくれる色があると定義しています。
ぶっちゃけ、黒が似合わない男性は100%いません、断言します。
パーソナルカラー診断がどのタイプであれ、です。
このように「色が似合う」という認知は
この3つの視点から引き起こされています。
普通に考えて、これは結構危険ではないですか?
2.メイクをする場合に影響度が高まる
女性がなぜ
というのか?
それは
です。
メイクにおいて、肌色調和の視点をしっかり考えるのはとても大事です。
自分もアイシャドウなどをしたりするので、その時はパーソナルカラー起点でしっかり似合う色を考えています。
ただよほどハズさない限りは、服は顔タイプが起点になりやすいと言えます。
じゃあパーソナルカラー診断はメイクをしない男性において無駄なのか?
というとそうではなくて
肌色に強い傾向が生まれている方(黄みが強い、肌色が暗い、極端に明るい)に関してはパーソナルカラーの影響を受けやすいので、そういった方はしっかりここにおいて服の色を意識された方が良いです。
3.女性が良く見える色と男性が良く見える色は違う
顔映りというただその点にフォーカスすれば「パーソナルカラー診断」は男女で理論が変わりません。
なんですが、パーソナルカラー診断の根底にある「似合う色」となったら、明らかに
これらは全く異なります。
それが先ほど解説をした
「男性としての印象を良く見せてくれる色」に繋がります。
「男性としての印象に調和する色」をもっと言語化していくと
大きくこの3つが挙げられます。
先ほど言ったように、黒は男性なら誰でも似合います。
ダークトーンも、黒に近い印象を帯びるので、フェイスラインもシャープになり彫りも深くなり、男性は得しかありません。
女性の場合は顔タイプによっては甘さが強い場合はその限りとは言えないのですよね。
ブルー系の色ないしは寒色系もなんとなく男性的な印象を帯びますよね。
逆に「女性性に調和する色」を言語化するとしたら
となります。
女性らしい印象に調和を起こす色がこれらと言えますよね。
(女性の場合は顔タイプによって似合う似合わないがあるかと思いますが)
4.男性は引き算の生き物である
さらにもう1つ持論としていつも言っているのが
「女性は足し算思考で華やかに着飾る性別」
であり
「男性は引き算思考でスタイリッシュに洗練させる性別」
という定義をしています。
ドレスアップをする際は、女性はどちらかというとカラードレスで色を華やかにすると思います。
男性はドレスアップをする際も、黒やダークネイビーでスタイリッシュに色をおさえて洗練させると思います。
一概には言えませんが、そもそも男性性と女性性で考えた場合に
というのは男女で異なります。
もちろんその中にもカラーアイテムを取り入れる事でセンス良くオシャレに見せられるので、カラーアイテムを男性は使ってはいけない、というわけではないのですが、女性と同じように考えるべきではないという事を長年やってきて自分は感じています。
まとめ
色んな観点から解説をしてきましたが、まとめるとまず、世間に流通しているメンズ向けのパーソナルカラー診断の情報はおかしいです。
もっと言語を深掘りすると、パーソナルカラー診断の情報は間違っていないかもしれませんが、「似合う色を知る」という事においての情報がものすごく間違っています。
男性が「色が似合う」という認知が引き起こされる場合は
この3つのいずれかの要素から起因します。
パーソナルカラー診断だけを受けた場合、無理やりこの①に全てこじつけられて誤った認知を与えられてしまう事になります。
もっと言うと、女性視点から男性へのファッションアドバイスが入ると
となります。
これも「男性としての魅力を上げていく」という事を叶えたい場合、果たしてそれでいいのか?となります。
パーソナルカラー診断を批判するつもりも、男性向けにアドバイスをおこなう方の批判をおこなうつもりは毛頭ありませんが、このあたりの認知が弱いままただ「肌色に馴染む色」だけをすすめてしまう事があります。
本当に男性であるあなたがカッコ良くなるために、正しいコンサルティングを受けられる事を望んでいます。
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