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レジリエンスの高め方

今日のおすすめの一冊は、西沢泰生氏の『コーヒーと楽しむ心がスッキリする40の物語』(PHP文庫)です。その中から「福沢心訓七則」という題でブログを書きました。

本書の中で「レジリエンスの高め方」という興味深い文章がありました。

「いつかは起業したい」と考えている、悩める女性起業家のタマゴたちを支援する事業を展開しているのが、一般社団法人ライフミッションコーチ協会代表理事の叶(かのう)理恵さんです。

叶さんによると、収入ゼロから成功する女性起業家には、ある共通点があるとのこと。それは......。 「レジリエンスが高い人」 このレジリエンスとは、日本語では「精神的回復力」とか「自然治癒力」などと呼ばれています。

失敗や逆境など、ストレスにさらされても適応し、自分のヴィジョンを達成するために「再起する能力」のこと。 つまり、「レジリエンスが高い人」とは、簡単にひと言で言えば、「立ち直りが早い人」です。

起業なんて、スタート時点では失敗の連続で当たり前。 打たれ弱い人は、この時点で挫折してしまいます。しかし、ストレスに強く、立ち直りが早い人は、この、「軌道に乗る前の試練の時期」を乗り越えることができる。だから、成功率が高い......というわけです。 

「これまで、3500人を超える「起業を目指す女性」をご覧になってきた叶さんが言うのですから説得力があります。 さらに、叶さんは、この「レジリエンス」を高める方法について、こう言及しています。

「パートナーに『心のサポーター』になってもらうと、(起業した)ビジネスがうまくいきやすくなります」 具体的にはどうすればよいのかというと、まず、「こんな内容で起業したい」「なぜ、その夢を叶えたいのか」というヴィジョン(夢)やその理由を、パートナーに、真摯に打ち明けて理解してもらう。

そして、「協力者」になってもらうのです。 協力者といっても、事業を手伝ってもらうとか、資金を出してもらうというわけでありません。応援者第1号として、自分がへこんだときに、弱音の1つも聞いてくれる存在になってもらう、ということです。 

この「落ち込んだときに、弱音を聞いてくれる人」=「心のサポーター」がいることが、自分の支えとなり、 レジリエンスを高めてくれるというのです。 

これ、女性起業家にかぎった話ではありませんよね。 自分で新しい事業やお店、副業を始めようと思ったとき、男性だってパートナーに夢を語って、応援者第1号になってもらったほうが、心おきなく夢を追いかける ことができるはず。 

起業成功のカギは「立ち直りの早さ」。そして、その支えは、「心のサポーターの存在」というわけですね。

脳力開発の城野宏氏は、組織づくりのはじめは「同志と協力者を一人ずつ増やしていくことが変革の過程である」と言っています。とにかく、まず最初に同志と協力者が必要だということです。同志とは志を同じくするものであり、どんなことがあろうと裏切らず、味方でいてくれ、生死を共にできる人です。

本書でいうパートナーのことです。そして、志を同じくする協力者を少しずつ増やしていくことが、事業を起こすという変革の過程となります。

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