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学んだことを発信する

今日のおすすめの一冊は、野口悠紀雄氏の『83歳、いま何より勉強が楽しい』(サンマーク出版)です。その中から「好奇心こそ、学びの源泉」という題でブログを書きました。

本書の中に「学んだことを発信する」という心に響く文章がありました。

シニアの勉強法として、学んだことを人に教えることをおすすめします。

トロイの遺跡を発掘した考古学者のシュリーマンは、18カ国語を操る語学の達人でした。彼は語学習得のためにお金を払って人を雇いました。ただし、自分に外国語を教えてくれる先生ではなく、生徒役になる人を雇ったのです。

生徒に教えるためには、まず自分が勉強しなくてはいけません。独学には強制力がありませんが、人に教えることが決まっていれば、自分にプレッシャーをかけられます。

いまの時代なら、生徒役を雇わなくても、ブログで発信すればよいでしょう。例えば簿記の勉強をするなら、「私の簿記講座」と題して記事を公開し、定期的に更新します。もちろん、教科書と同じことを書くだけでは、誰も読んでくれません。発信するなら新しい視点を提供することが求められます。

こうして、勉強に対して主体的になれるという効果があります。あるいは、メールマガジンの活用。定期的にメールで親しい人に送ることも考えられます。身の回りのことを知らせてくれるよりは、新しい世界を知らせてくれるほうが楽しいと感じます。ガーデニングの講座を作ってもよい。あるいは、世界のバーチャルツアーを作って公開する。自分史を作って公開してもよいでしょう。

◆アウトプットを意識すると、インプットの質が格段に上がるのは確かだ。 たとえば、講演が終わったあと、必ず質問しようと思って聞いていると、講演の内容が一段と頭の中に入ってくる。 そして、同時に「質問」も精度のいい質問となる。 精度のいい質問とは、講演している人が思わず「いい質問ですね」というような質問。 

その質問をすることで、講演者が言いたかったこと、言い足りなかったこと等を、思わず時間を忘れて答えてしまうような、的を得た質問。 同時に、「聴衆も質問してくれてよかった」と思えるような、講演者、質問者、聴衆の3者が喜ぶ質問だ。
 
◆これは、読書においても言えること。 たとえば、SNSに読書ブログを書くというようなアウトプットを前提に本を読むと、インプットの時間すなわち、読書の時間は相当短くなる。 慣れてくると、速読と同じようになる。 それは、アウトプットをする箇所が鮮明になり、それ以外のページを流し読みできるからだ。 不思議に、アウトプットしようと思う箇所だけが目に入る。 

「学んだことを発信する」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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