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フロッグ・ポンド効果

今日のおすすめの一冊は、内藤誼人(よしひと)氏の『自信をつける習慣』(明日香出版社)です。その中から「やってみなければわからない」という題でブログを書きました。

本書の中に「フロッグ・ポンド効果」という興味深い文章がありました。

「フロッグ・ポンド効果」という心理学用語があります。

カナダにあるサイモン・フレーザー大学のキャシー・マクファーランドの造語なのですが、「小さな池のカエルは、大きな池のカエルより強そうに見える」という心理効果のことです。小さな池では大きなカエルでも、大きな池に行けば、ものすごく小さく見えてしまうわけで、カエルにとってみたら、小さな池で暮らしたほうがしあわせなのです。

たくさんの人がいて、競争が激しいところは、本当に大変です。なるべく避けたほうが賢明でしょう。そういうところにいると、自分が小さく見えてしまいますから。

一方で、できるだけ人が少なくて、そもそも競争する相手がいない、という状況のほうが、自分を大きく見せることができますし、自分でも大きな人間だと思い込むことができます。「敵がいない」というのは、本当にありがたいことですよ。自分を小さく感じることがないので、周囲に引け目を感じることもありません。のびのびと仕事ができます

受験でもそうで、ムリをしてエリート校に入学しても、入学後にずっとビリなら、自信を失ってしまいます。それならひとつランクを落として、そちらの学校でトップクラスにいたほうが、ずっとしあわせではないでしょうか。

◆自分の弱点や短所を直すより、長所を伸ばすことの方が大事、とはよく言われることだ。長所を伸ばせば、弱点は気にならなくなるが、弱点を直しても長所が伸びることはない。必死になって短所をなおすより、長所を伸ばす方がのびのびできるし、ストレスもなく、気持ちがいい。

同様に、自分を評価してくれない分野より、評価してくれる分野を探すことも大事だ。事業でいうなら、レッドオーシャンよりブルーオーシャン。レッドオーシャンとは、血で血を洗うような競争の激しい世界。ブルーオーシャンとは競争のない、今まで存在しなかったようなニッチな世界。

自分を評価してくれる分野を選び、そこで自分の強みをもっと伸ばすことはとても大事なこと

「フロッグ・ポンド効果」という言葉を胸に刻みたい。

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