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自己肯定感と、自己有用感、自己効力感は違う

今日のおすすめの一冊は、宮崎直子氏の『鋼の自己肯定感』(かんき出版)です。ブログも本書と同名の「鋼の自己肯定」として書きました。

本書の中に「自己肯定感と、自己有用感、自己効力感は違う」という興味深い一節がありました。

【自己肯定感】と一緒によく用いられる言葉に、「自分は誰かの役に立っている」という気持ちである【自己有用感】、「自分は何かができる」という気持ちである【自己効力感」がある。 これら3つを混ぜこぜにして語ることは、実は非常に危険だ。
赤ちゃんも、寝たきりになった親あるいは祖父母も、機能的な面では正直、誰かの役には立っていない。役に立っていないどころか食事から排泄、着替えまで、ほぼ100%誰かのお世話になっている。だから自己有用感を持つことは難しい。
そして赤ちゃんも寝たきりになった親や祖父母も、ほぼ何も一人ではできないから、自己効力感を持つことも困難だ。
これに対して誰の役に立っていなくても、何もできなくても、つまり、自己有用感も自己効力感もゼロに近い状態でも、それでもそんな自分を受け入れて愛するというのが、本書で定義 する自己肯定感だ。
例えば「お客様に喜ばれて自己肯定感が上がった」というのは、お客様の役に立っているという自己有用感と自己肯定感を混同している例だ。そして「病気で仕事ができなくなって、自己肯定感が下がった」というのは、自分は仕事ができるという自己効力感と自己肯定感をごちゃ混ぜにしている例。
お客様に喜んでもらう努力は当然する。でも究極的にお客様が喜んでくれるかどうかはお客 様次第、自分ではコントロールできない。それと自己肯定感は切り離して考えるべきなのだ。
お客様に喜んでもらえても、もらえなくても、喜んでもらう努力をした自分を受け入れ愛するのが本書で語っている自己肯定感となる。 仕事もできるに越したことはない。しかし病気や事故で体が動かなくなり仕事ができなくなっても、自分の価値は何1つ変わらない。それでも自分には価値があるし、自分が大好きだと思えるのが鋼の自己肯定感だ。
誤解しないでほしいが、自己有用感も自己効力感も非常に大事な概念だ。しかし、確固とし た自己肯定感を確立することなく、自己有用感、自己効力感だけ伸ばそうとすると非常に危険なのだ。 ありのままの自分をなんの条件も付けずに受け入れ愛することができない状態で、「誰かの 役に立っている」という自己有用感や、「何かできるという自信」 という自己効力感だけ身につけていくと困ったことが起こってしまいかねない。

斎藤一人さんは、魅力的な人って、他人を大事にする前に、まずは自分を大切にしている。まず「自分を愛すること」から始めることだといいます。

それはたとえば、朝起きたら、「毎日早く起きて、会社に行く私は偉いね」。鏡を見て、「なんて私って素敵なの!」。仕事が忙しいとき「遅い時間まで仕事したね。がんばってるよね」。トラブルに見舞われたときは、「本当につらかったね、大変だったね」。こんなふうに自分に寄り添うといいといいます。それが、自分を癒すことだし、自分を大切にすることです。

そうして、自分に愛のある言葉をかけていくと、不思議と周りが気にならなくなります。また、いくら周りが暗くて、機嫌が悪い人がいたとしても、自分だけは機嫌よくいられるのです。以上(魅力的な人になるためのヒント/ぴあ)より

どんなときも機嫌のいい人は、自己肯定感の高い人です。自己肯定感が高い魅力的な人でありたいと思います。

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