人生にはムダも必要
今日のおすすめの一冊は、外山滋比古(とやましげひこ)氏の『やわらかく、考える。』(PHP文庫)です。その中から「新しいことを夢中でする」という題でブログを書きました。
本書の中に「人生にはムダも必要」という心に響く文章がありました。
◆世の中のたいていのことは「正しいか正しくないか」で決まるのではなく「好きか嫌いか」「面白いか面白くないか」で決まる。政治でも経済でも経営でも哲学でも宗教でも、それがどんなに正しかろうが、嫌いだったら選ばない。「おもしろいことは忘れられない」
◆文化は壮大な無駄使いから生まれる。歴史上残っている世界の文化遺産はほとんどがお金持ち(や王様や殿様)個人の趣味趣向から生まれた。城やピラミッド、美術館、邸宅などだ。個人の好みだから、偏っている。万人に受けようとしないからこそ、それは残る。「ムダを目の敵にしてはいけない」ということだ。同様に、人生においてもムダは必要。ムダの中から面白いものが生まれる。予期せぬ偶然だ。
◆予期せぬ偶然の幸運を手に入れることを「セレンディピティ」という。セレンディピティが起こりやすくするには「コンフォートゾーンから抜け出す」「新しいことに挑戦する」「好奇心を持つ」「いいと思ったら続けてみる」「頭を柔らかくする」「常にポジティブである」等々だ。
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